世界自然遺産に登録されている屋久島は九州南端から約60km離れた海に浮かぶ島です。太古の自然の森が残っており、中でも樹齢1,000年を超える杉は屋久杉と呼ばれています。神秘の森に囲まれた白谷雲水峡、そして屋久杉の中でも大きく有名な縄文杉を見に行くトレッキングが人気です。又、島を一周すると、ウミガメが産卵に上陸する白い砂浜、水しぶきが気持ちいい滝、海岸に湧く温泉があり、ヤクジカやヤクザルにも出会えます。何度訪れても飽きない魅力がこの島にはあります。

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オススメ

屋久島の森に入り、大自然を見ながらトレッキングするのは最高に気持ちいいです。中でも、白谷雲水峡を歩くコースと縄文杉を訪れるコースの2つが人気です。それぞれに違った雰囲気を持つコースなので、時間と体力に余裕があれば両方歩くのがいいでしょう。又、トレッキング以外にも島には魅力あるスポットが点在しているので、余裕をもった旅程を組むことをオススメします。

白谷雲水峡トレッキング
トレッキングコースが整備された神秘の森です。雫をかかえた苔に覆われ、所々で美しい沢や「二代大杉」、「三本足杉」、「奉行杉」と名付けられた大きな屋久杉に出会います。ジブリ映画「もののけ姫」に出てくるような森を抜け、最後の急こう配を登りきると、巨大な一枚岩「太鼓岩」が現れて視界が開け、屋久島の森や山を一望できます。往復約5時間。

縄文杉トレッキング
前半はトロッコ道が続き、比較的平坦ですが、大株歩道入口からの後半は山道で所々険しくなります。途中「翁杉」、「ウィルソン株」、「大王杉」、「夫婦杉」を見ながら進むと、「縄文杉」に到着です。推定年齢2,600年とも7,000年とも言われる巨木で、私が訪れた時には辺りに霧が立ち込め、その幻想的な姿に感動しました。往復約10時間。

島一周ドライブ
トレッキング以外にも屋久島は魅力いっぱいの島です。是非車で一周してみて下さい。5月から7月にかけての夜にウミガメが産卵にやってくる「永田いなか浜」、水しぶきが気持ちいい「大川の滝」、海岸線に湧く「湯泊温泉」や「平内海中温泉」など。
ウミガメを観察したい方は現地ツアーへの参加が必須です。この島ではウミガメが大事に保護されています

アクセス

観光客の多くは鹿児島と屋久島を結ぶ高速船を利用するようです。鹿児島港の高速船乗り場までは、鹿児島中央駅からだとバスで約20分、鹿児島空港からでも同じくバスで約1時間の距離です。高速船は大体2時間おきに出発していて、屋久島の宮之浦港まで直行便だと約2時間で到着します。
飛行機だと鹿児島空港からの便が最も多いですが、福岡や大阪からも直行便があるので、旅行スケジュールによっては利用価値が大きいかもしれません。

島内の移動は海岸沿いを走るバスが約1時間おきに走っていますが、島の中心方面に向かうバスは非常に少ないです。レンタカーを利用する場合は宮之浦か空港がいいでしょう。ガイド付きのツアーに参加するのもおすすめです。屋久島の自然の奥深さを知ることができるでしょう。

旅のルート

参考までに、私が2011年に旅した際の旅行ルートを紹介します。
私は民宿に泊まりましたが、とても快適に過ごせました。屋久島には民宿だけでなくホテルやペンションも豊富なので、それぞれの旅のスタイルに合わせ、好みの宿が見つかると思います。

 日 移動 観光 宿泊
1 →鹿児島空港(飛行機)
鹿児島空港→鹿児島港(バス)
鹿児島港→宮之浦港(高速船)
 ウミガメ観察 屋久島
2 白谷雲水峡トレッキングツアー 白谷雲水峡 屋久島
3 屋久島周遊(ドライブ) 永田いなか浜
大川の滝
千尋の滝
平内海中温泉
屋久島
4 縄文杉トレッキングツアー 縄文杉 屋久島
5 宮之浦港→鹿児島港(高速船)
鹿児島港→鹿児島空港(バス)
鹿児島空港→(飛行機)