ホームヨルダンワディ・ラム

ワディ・ラム flag

2012/5/1(火) ペトラ→ワディ・ラム

 朝食をとり、少し早目にチェックアウト。ソファでネットをしていると、ドライバーが話しかけてきた。車でワディ・ラムへ向かう。ワディ・ラムはヨルダン最大のワディ(涸れ川)で、世界遺産にも指定されており、砂漠ツアーが出ている。
 ワディ・ムーサ近くの展望スポットでペトラの景色を眺め、車でしばらく走ると周りは一面荒野。時折、ベドウィンテントの集落があったり、ベドウィンが羊の群れを率いていたり。車を停めてもらって、景色を眺めていると風がとても気持ちいい。途中立ち寄ったみやげ物屋では、これまたベドウィンと思われる人がラクダを連れて歩いていた。一体どこまで歩くのだろう…
 ドライバーがまた陽気な人で、アラビア語を教えてくれたり、歌を歌ったり。我々の旅の工程の話をすると、車で連れて行ってやるというお誘いが。このドライバーとはこの後長い付き合いになる

イスラム様式の部屋

 ワディ・ラムの村に到着後、砂漠ツアーのガイドさん宅に行き、壁に沿ってクッションが置いてあるイスラム様式の部屋(写真)で、お茶を頂きながらの休憩タイム。ドライバーやガイドの皆さんの遅めの朝食にも混ぜてもらった。ムスリムの方々のホスピタリティのおかげで、居心地は最高だ。妻もすっかり気に入ったらしい。

ラクダの背

 ラクダツアーへ。メンバーは我々2人と日本人旅行者1人の合計3人。ラクダの背(写真)は結構な高さで、村を見渡すことができた。学校があり、子供たちに挨拶しながら、砂漠エリアへ。圧倒的な迫力の岩山に囲まれた砂漠を、ラクダに乗って一歩一歩進んでいく。途中、野良ラクダの親子にも出会った。ワディ・ラムならではの風景だと思う。
 岩に壁画が描かれたロレンスの泉という所で、しばし休憩。ここでガイドが交代したのだが、新しいガイド、5ドルでお茶を飲まないかという誘いを断ったら、テンション下がっていた。そのせいか、ラクダが立ち止って草を食べようとすると、手に持っていた木の棒でラクダをたたくたたく。驚いたラクダは走り始め、ただでさえ揺れる背中が一層激しく揺れ、尻が痛い。1時間も経つと無言になる我ら一向。早く目的地着いてくれ…、と心の中で願っていた。長時間のラクダはお尻にきますので、ご注意ください

ハガリ峡谷
壁画

 ハガリ峡谷(写真)へ。大きな岩山とシーク(岩の裂け目)があった。そして、岩壁には無数の壁画(写真)。どうやらヒトというのは岩山があると何か書きたくなるものらしい。最後にラクダにもう一乗りして、日陰でヨルダン式お弁当でランチ。家に招待してくれたガイドさんが車で運んできてくれて、食べる時には「3人一緒での食事で問題ないか?」と聞いてくる。「もちろん」と答えたが、ムスリムの方の気遣いが心地よかった。

赤い砂山から

 食後は4WDジープツアー。現地の若者が砂漠を爆走してくれました。途中、赤い砂山(写真)を裸足で登ったり、壁画を見たり、ロレンヌの家を観光したり、石の橋(橋の形をした岩山)で簡単なロッククライミングをしたり。何だか違う星に来たみたい。強風で夕日は見れなかったが、砂漠を満喫だ。

キャンプ場

 岩山を背にして作られたキャンプ場(写真)へ。アテフという名のエジプト人の管理人がいて、2人用のベドウィンテントに案内され、お茶とビスケットのサービス。砂漠でキャンプという経験に、妻と2人テンション上がっていた。
 夕食はキュウリのサラダ、チキンと野菜の煮込み、米というアテフお手製料理。これが旨かった!砂漠でたき火を囲みながら食べる手料理は最高だ。食後、お茶を飲んでいると、アテフがトランプを持ってきて手品を披露してくれた(タネはバレバレだったけど)。
 キャンプの場所が知りたくて、一緒に地図を見ながら話していると、なぜか夜の砂漠を散策することに。皆でテント裏の岩山を登り、星を背景に写真を撮った。大満足のナイトツアー。アテフが何度も"good?"と聞いてくる。とにかく楽しんでほしいという気持ちが伝わってきて、感謝で一杯だ
 テントに戻るとなぜかババ抜き大会に。何年ぶりだろう…。4人の距離は一気に縮まっていた。アテフにとってはジャンケンも新鮮だったようだ。何かお礼がしたいと思い、手元にあった懐中電灯付きボールペン、柿の種をプレゼント。そしてエジプトの話、クウェートの話、日本の話、なぜか結婚の話に。アテフは一生懸命生きていた。我々がエジプトのルクソールに来たら泊めてくれるそうだ。

 23時過ぎに解散。月明かりの中、顔を洗って、テントの中で眠りについた。最高の夜

2012/5/2(水) ワディ・ラム→

 朝6:30起床。なぜか突然ジープのエンジン音がなり、目が覚めた。既にアテフは起きていて、朝食を準備してくれていた。食後、お茶を飲みながらアドレスを交換。帰国後、写真を送ろうと思う。
 最後に砂漠を散策した後、ジープに乗って村まで戻る。アテフも自分の車で村に向かっていたが、途中で車が故障したらしい。大丈夫だったかな…。別れの挨拶ができなかったけど、縁があればエジプトで会えるかもね。ありがとう、アテフ!

 村には昨日とは別のドライバーが迎えに来てくれていて、アカバ経由で死海を目指す。途中1度休憩をはさんで走っていると、ドライバーの携帯が鳴った。どうやら私宛らしい。出てみると昨日のドライバーだった。明日は彼が迎えに来てくれるそうだ。昼12:30過ぎに死海に到着。



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