バガン flag

2004/2/12(木) ヤンゴン→バガン

 朝4時に起き、タクシーで空港へ。バガンへのフライトは定刻通り6:15に出発した。バガンの空港からニァゥンウーという観光の拠点となる町までタクシーで向かう。宿を見つけて部屋に落ち着くと、昼過ぎまで寝てしまった…。

 オールドバガンへ。カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと共に世界三大仏教遺跡の1つに数えられる。ニァゥンウーでママチャリを借りて行ったたのだが、微妙に遠い。途中同じように自転車に乗っていたミャンマー人に小さなパゴダ(仏塔)に連れて行ってもらう。中には味のある仏様がいて、周囲の景色もなかなかのものだったが、最後に絵の販売が始まった。

シュエサンドーパゴダからの夕景

 シュエサンドーパゴダへ。このパゴダの上に登ると絶景が楽しめる。大草原の無数のパゴダを一望でき、まさにバガンといった景色。日本人旅行者2人と出会う。ラフティングインストラクター、大学の先生、それぞれ休みをとって一人旅に出てきたらしい。景色を見ながら話していると、いつの間にかパゴダが旅行者であふれかえっていた。皆の目的は同じだ。夕日も、夕日に照らされて赤くなったパゴダ(写真)も、美しい。暗くなる前にニァゥンウーへ戻った。

ミャンマーのカレー

 夕食はミャンマースタイル。カレーを頼んだだけで、ご飯、スープ2種類、副菜10種類、デザートまで出てきて、テーブルの上が皿であふれ返る(写真)。噂には聞いていたが、これ程までとは…。そして、これまた噂通りカレーは油っぽい。というか、香辛料の効いた油の中に肉片が浮いているという見たこともない料理だ。スープは野菜たっぷり、副菜は単なるサラダから何を食べているのか分からない微妙な味のものまで。全部食べてやると頑張ったが、途中から無理と悟った。あり得ない量。後日、仲良くなったミャンマー人に「ミャンマー人はあれを全部食べるのか?」と聞いたら、「副菜は好きなだけ食べて返せばいいんだ。」と笑われた。苦しい程の満腹状態で宿に帰る。バガンを、そしてミャンマーを満喫した一日。

2004/2/13(金) バガン

 遅くまで寝て、宿の充実した朝食を満喫。昨日と同じように自転車を借り、ニァゥンウー近郊にあるシュエズィーゴォンパゴダへ向った。金色に輝く美しいパゴダだが、ここでアメリカ人旅行者に出会った。とてもフレンドリーなカップルで写真を撮り合ったりしたのだが、正直驚いた。アメリカはミャンマーに"経済制裁"を加えているのだから。でも、そうなのだ。国と個人の考えは必ずしも一致しない…。

シュエサンドーパゴダ
アーナンダ寺院

 アーナンダ寺院(写真)へ。シュエズィーゴォンパゴダと共にバガンを代表する寺院と言われる。建物は美しく、中の4体の仏像はそれぞれ東西南北を見つめている。2体は火事で焼けてしまい修復されたものだが、残りの2体は創建当時のもので雰囲気が明らかに違った。バガンで私が最も気に入った寺院である。
 焼きそばの昼食をとった後、イラワジ川沿いにあるブーパヤーパゴダで風に当たって昼寝。さらにひたすら自転車をこぎ続け、いくつかパゴダを見てビールで一息。夕日は昨日と同じシュエサンドーパゴダ(写真)で。相変わらずいい雰囲気だ。

 暗い道をニァゥンウーまで戻り、昨日と同じレストランで食事しているとミャンマー人2人組が話しかけてきた。どうやら昨日から私に気付いていたらしい。私のことを見かけないミャンマー人だと思っていたらしく、USドルで支払っていたから驚いたと言われた。いつの間にか話は第二次世界大戦へ。政治的な話はやめておいた方がいいと思いつつ、「日本は嫌いか?」と聞いてみた。「昔のことだ」と言ってはいたが複雑な思いがあるのかもしれない。イラク戦争についても聞かれたので、正直に"I don't like war. Very crazy war."とだけ答えた。
 何だか話が弾み、一緒にお茶を飲みに行くことに。バイクに3ケツしてカフェに行ったのだが、風が何とも気持ちいい。ミャンマーのヒップホップを聞きながら飲んだ甘いミャンマーコーヒー、気分は最高だ。最後にアドレスを交換し、宿まで送ってもらって別れた。



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