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2012/12/28(金) イースター島

 朝6時起床。今日は島の南西端にあるラノカウ山に登る予定だ。イースター島の暑い昼間を避けるべく、まだ暗いうちに活動開始。日本から持ってきたインスタントのお粥と味噌汁で朝食を済ませ、歩き始めた。

先導してくれる犬

 と、いきなり本日最大の出会いが訪れる。である。最初は人懐っこい犬だな〜くらいの気持ちで相手していたのだが、一向に離れる気配がない。どうも我々をラノカウ山まで案内してくれるみたいなのだ。最初は冗談でそう妻と話していたが、途中から確信に変わった。常に我々を先導(写真)し、景色が美しい場所で立ち止って我々の方を振り返る。まるで「こっちだよ」って言ってるみたい。我々が休憩すると、そこで彼女も休憩する。まさに忠犬だ…。

朝日

 2人と1匹で山道を歩いていると、太陽が昇ってきた(写真)。暗いうちはよく見えなかったが、我々は緑に囲まれていたらしい。なんて気持ちのいい朝なんだろう。

火口湖で犬と記念撮影

 そして、Mihinoaから歩くこと2時間、ようやくラノカウ山の火口湖までやってきた。ここは島の南西端にあたり、すぐそこはもう海。景色の美しい場所だったので、犬と一緒に記念撮影(写真)
 引き続き歩いていると、後からやってきた1台のトラックが止まった。この先にあるオロンゴのオフィスの方で、荷台に乗せてくれるという。これはありがたい。テンションが上がっていた我々は、荷台に上がり、トラックが出発する時になって犬の存在を思い出した。彼女も気付いたらしく、一生懸命トラックを追いかけて走り出す。麓から一緒に来たのに突然の別れでごめんね、もう手を振るしかない…。が、程なくトラックはオロンゴに到着。彼女も無事追いついたのでした。

石積みの住居
鳥人儀式の島

 オロンゴには鳥人儀式村跡がある。イースター島でモアイ信仰の衰退後に生まれたのが鳥人崇拝だ。年に1度、ここオロンゴで、各部族の族長の中から神の化身である「鳥人」を選ぶ儀式が行われたという。
 中はきれいに整備されており、鳥人儀式の際に当時の人が泳いで渡った島(写真)や、復元された当時の石積みの住居(写真)を見て周った。精巧に石を積み上げて作られた住居は、南米ペルーのよう。ここでも、犬が我々をガイドしてくれた。景色が美しい上に島のもう1つの文明を感じることができ、満足だ。

 1人の旅行者と出会う。チリ在住のカナダ人女性で、スペイン語もペラペラ、英語教師をしているらしい。話していると、レンタカーで一緒に帰ろうと言ってくれた。今度は犬のことを忘れていなかったが、犬の方が団体の観光客が気になるのか、ついてこなかった。これで気持ちよく別れられる。カナダ人に「麓からずっと一緒に来たんだ」と話すと、驚いていた。

鳥の壁画

 車の中でお互いのことを話していると、あっという間に麓に下りていて、帰りに寄ろうと思っていた洞窟の前で降ろしてもらった。ありがとう&良い旅を!
 洞窟の名はアナ・カイ・タンガタ。鳥人儀式に出場する人の人選をした場所と言われており、鳥の壁画(写真)が残っていた。辺りの海も美しく、このトレッキングツアーのシメにも良い場所だったと思う。
 少し歩くとハンガロア村が見えてきた。一旦Mihinoaに戻ってスイカでのどを潤したのでした(続く)。



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