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ムルンダヴァ flag

2005/5/1(日) ムルンダヴァ

帆船が行き交う
宿の前の通り

 ゆっくり寝たので移動の疲れもすっかりとれ、気持ちのよい朝を迎えた。
 10時頃散策に出かける。海へ向かって歩くと、木造家屋(写真)が並び、現地の方々が素朴な生活を営んでいて、思わず笑顔になってしまう。真っ直ぐ進むとヌシ・ケリーと呼ばれる半島のような場所に出て視界が開け、右に海、左にマングローブが茂る水路が見える。カヌー帆船(写真)が行き交い、何だかタイムスリップしたかのよう。なぜか日本人が釣りをしていて、少し話をした。マダガスカルに住んでいるらしい。それにしても時間がゆっくり流れる。しばらく、ただのんびりと景色を眺めていた。

途中で会った子供達

 オアシスホテルという宿で昨日予約しておいたレンタサイクルを借り(15000ARIARI)、とりあえずバオバブ街道の方へ向かった。思っていたより遠く、途中休憩をとったのだが、ここで良い出会いがあった。小さなお店で野菜の揚げ物を食べていると、近くでサッカーをしていた子供達(写真)がさかんに何か合図してくる。どうやら写真を撮ってくれと言ってるらしい。もちろん喜んで撮らせてもらった。言葉が通じないのは何とももどかしかったが。

 メナベ公園へ。昨日のガイドに場所を聞いてあったが、少し分かりにくい所にある。管理人の方に中を案内してもらい、初めてキツネザルを見た。古代、比較的早い時期にアフリカ大陸から分離したマダガスカル島。動物にしろ植物にしろ、独自の進化をとげた固有種が多く、その代表が動物だとキツネザル、植物だとバオバブだと思う。管理人の方が鳴き声を真似すると、放し飼いのキツネザル達(ブラウンキツネザル?)が集まってきた。かわいい!!! 他にも檻の中で飼われた小さなハイイロネズミキツネザル、これまた小さめのキツネザル(名前不明)、カメレオン、ヘビ、ダチョウ、鳥など…。さびれた公園で観光客は私1人だったが、マダガスカルらしい動物に会えて満足だ。
 バオバブ街道まで足を運ぼうと思っていたが、どうにも疲れた。ハンドルの位置がかなり下にあるこの自転車であの悪路はつらい。で、戻ることにした。途中何度か休憩し、揚げパンを食べたり、ビールにレモンを混ぜたフレッシュという飲み物を飲んだり。地元の人達と交わすコミュニケーションは気持ちの良いものばかりだ。

 レンタサイクルを返し、宿でしばしのんびり過ごし、夕方4時頃に再度散策へ。海に沈む夕日を見ようかとも思ったが、やはりもう一度夕日で赤くなったバオバブの木を見たい。タクシー(40000ARIARI)を拾ってバオバブ街道へ向かった。タクシーの運ちゃんは私が写真を撮ろうとすると走っている車を停めてくれる。バオバブ街道周辺は昨日より人が少なく良い雰囲気。夕日に照らされたバオバブの木はやはり美しい
 宿に帰るとすっかり日が暮れていた。運ちゃんとは握手してお別れ。ここマダガスカルではボラレルとかそういう心配はないのかもしれない。あいかわらず星がきれいだ。今から思うとムルンダバはこの旅で一番星空が美しかった町だと思う。



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