ホームイエメンサナア

サナア flag

2003/9/20(土) サナア

 旅も終わりに近づきつつある。電話屋でリコンファームをすませ、ネット屋に行ってみた。ここで阪神タイガース優勝を知る。自分のページの掲示板に書き込んでいると結構時間が経ってしまった。

サナアの街並(夜)
サナアの街並(昼)

 サナアの旧市街(写真)を歩く。この街並はいくら見ても飽きるということがない。とにかく美しい。宿に戻り、カートも噛んでみた。カートとは軽い神経興奮作用のある葉っぱで、イエメン男達の大好物。噛みカスを片側の頬に貯めるため、多くのイエメン男は昼過ぎにもなると、まるでコブとり爺さんのようになっている。私には味も興奮作用も分からず、単に苦いだけの葉っぱであった…
 暗くなってきた頃、再び散策へ。写真だとうまく伝わらないのですが、夜のサナアの街並(写真)ステンドグラスに照らされ、本当にきれい。コーヒー屋へ行ったり、スークで買い物を楽しんだり。イエメン門前の広場でチャイを飲みながら子供達のサッカーを観戦していると、子供達が声をかけてくる。写真を一緒に撮った。あっという間に時間が過ぎていく…。

2003/9/21(日) サナア→ワディ・ダハール→サナア

サナアで出会った子供達

 実質イエメン滞在最終日。とにかくサナアを満喫しようと、ひたすら旧市街を歩いた。と、通学途中と思われる子供3人組に出会った。例によって写真を撮ることになり、デジカメがいいコミュニケーションの道具になってくれた。子供達がポーズをとり(写真)、道に座り込んだ私が写真に撮り、一緒に見る。腹をかかえて笑わせてもらった。何回繰り返しただろう。気付くと、私の後ろには人だかりができており、そのギャラリーの中から「俺も!」というアピールがあり、最後はオジサンの写真を撮った。別のオジサンには干しブドウを袋一杯頂いた。何とも素敵な時間

ロック・パレス

 ワディ・ダハールへ。アル・ジャーマという所までダッバーブで行き、タクシーを拾った。ここにはロック・パレス(写真)という昔の王様の別荘だった建物がある。その名の通り、サナアの旧市街にあるような建物が岩の上に建っていた。中を見学し、サナアへ戻ろうとしたが、タクシーがいない! というか、人が来る気配すらない。近くの村(?)まで歩き、ようやくタクシーを拾ったが、天気が良かったこともあり、気持ちのいい小旅行だった。

イエメン門前の広場

 夕食を済ませ、イエメン門前の広場(写真)でチャイを飲みながらイエメンの平和そのものの日常をただ眺める。中東地域に1日も早く平和が訪れることを心から願っている。対テロという言葉はキャッチフレーズに過ぎないのではないか。私的な利権が見え隠れする。私は経済人として生きることを、個人個人の生産活動を効率よく結集させることを追求していきたいと思ってはいるが、経済の限界も理解しているつもりである。旅をしていると感じることだが、大きな経済を持たなくても健全な社会は存在し得るのだから。経済は人間がより良く生きるための1つの手段に過ぎないのだと思う。成熟した政治を持つはずの大国が経済の論理で始めた戦争なのだとすれば…。

 夜、シャハラへのツアーをシェアしたYさんと合流。果物やプリンを持ち寄り、マフラージで夜遅くまで旅の話をした。久しぶりの中東を満喫です



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