郵便局で絵葉書を投函してから、いつものバイクタクシーで昨日プノンバケンから見たトンレサップ湖に向かってみた。村で日常を生活しているカンボジア人を見ながらのドライブで、とても楽しい。
湖に到着するなり囲まれる。ボートの勧誘だ。小さな子供を連れている兄ちゃんのボートに乗ってみたのだが、これが当たりだった。2人が交代でボートを運転してくれて、私が写真を撮ろうとすると船を止めてくれる。兄ちゃんは商売のニオイがプンプンしたが、小さな子供が懸命に船を運転してくれている(写真)のを見ると、心がなごむ。"Good driver!"と声をかけると笑顔で答えてくれた。
湖の上にはたくさんの船上家屋(写真)があり、たくさんの人々が生活していた。船上学校、船上ガソリンスタンド、船上売店なんてものもある。大きめの桶に乗って、一寸法師のように漕いで遊んでいる子供達を見た時は、思わず顔がゆるんでしまった。う〜ん、なんかいい雰囲気。しばらく進むと、船も何もない、ただ広い湖が見えるだけのところに出る。遠くプノンペンまで行けるらしい。しばらく船を止めてもらい、ただ浮かんでいた。帰りに魚の養殖場みたいなところに寄り、ペリカンや猿を見た後、船着場へ。15ドルと少々高い気がしたが、よしとしよう!!! 近くにあった山の上からも湖を満喫した後、ダウンタウンに戻った。
昼食をとった後、バンテアイ・スレイという遺跡へ。例によってバイクタクシーで行ったのだが、しばらく走ってみて、運転手が尻込みした理由が分かった。強い日差しの中、ひどい悪路を約1時間、すっかり赤土まみれになった頃にやっと到着である。しかし、この遺跡は見る価値大だと思う。規模は小さいが、紅色砂岩とラテライトという岩を使った、炎を連想させる遺跡で、彫刻もすごい。何というか、彫りが深い。かつて盗まれそうになったという東洋のモナリザ(写真)と呼ばれる女神像もここにあり、赤土まじりの汗をかきながら見て周った。帰り道はバイクタクシーの運転手とゆっくり話をしながら帰ったのだが、カンボジア人の女性観を知り、楽しかった。
アンコールワットへ。昨日も行ったジュース屋で店員さんと話しながらビールを飲み、デバダーを見つつ、中央祠堂の上へ。初日のように夕日を見た。カンボジアには赤がよく似合う。夕食はいつもの屋台で。ここの店員とはもう顔なじみだ。日本語ペラペラで、とてもしゃべるのがうまい娘さんなのだが、今日でお別れ。安いし美味いし、いいお店だった。宿に帰って今日のほこりを落とした。
夜明け前に起き、アンコールワットへ。朝日を見たかったのだ。夜空にぼんやり浮かび上がるアンコールワットもなかなか神秘的。曇っていたため、きれいな朝日は見えなかったが。宿へ戻って少し眠った後、チェックアウト。空港へ向かった。