ホームインドカジュラホ

カジュラホ flag

1998/9/13(日) デリー→ジャンスィー→カジュラホ

 朝5時半に宿をチェックアウトし、ニューデリー駅へ向かう。6:15発のShatabdi Exp.は定刻通り出発。とても快適な列車で、ずっと窓から景色を眺めていた。1時間遅れて目的地ジャンスィーに到着、バスに乗りかえ、今度は悪路を約6時間。インドの村が次々と流れていくのは楽しかったが、運転がとても荒い。このスピードで事故ったらただじゃすまないだろうなあなどという考えも頭をよぎる。

 カジュラホ村に到着するやいなや、客引きに囲まれた。適当に指名した客引きが連れて行ってくれた宿は、「歩き方」にものっている宿だった。ホットシャワー付(!)シングルが100ルピーとなかなか安い。オーナーは日本語バリバリで、チャイを飲みながら少し会話を楽しんだ。このホテルの従業員と一緒に夕食を食べに行ったが、相変わらずの味である。
 食後、この従業員がバイクで蛍を見に連れていってくれた。雨季なので数は少ないと言っていたが、それでもたくさんの光に感動した。このホテルの人は親切すぎるくらいに親切だ。デリーの客引きの話をすると、インド人として彼らなりの主張をしてきた。なぜか心地よかった。カジュラホは静かな村だ。明日からが楽しみ。

1998/9/14(月) カジュラホ

ミトゥナ像(男女交合像)
ヒンドゥー教寺院群

 カジュラホ村の西に広がるヒンドゥー教寺院群(写真)を見に行った。世界遺産にも指定されている寺の側面には彫刻がたくさん彫ってあり、所々にミトゥナ像:男女交合像(写真)がある。圧巻。インドってスゴイ!!!

 Tourist informationで飛行機やバスの時間を聞いてから、東へ向かって散歩を始めた。寺院の他に古い村があるのだが、ここはとても思い出深い。方々から子供が声をかけてくる。大人は日常を生活している。全く文化の異なる生活だ。

お世話になった家族
御馳走になったカレー

 突然スコールが降ってきたので、民家の軒下で雨宿りしていると、景気のよさそうなおじさんが、「家へあがりなさい。」と手招きしてくれた。家の中で、スコールに打たれて遊んでいる子供達を見ながら静かな時間を過ごしていると、食事まで出てきた(写真)。一瞬「腹こわさないか?」と思ったが、結局おかわりまで。インドで食べたカレーの中で一番うまかった。雨があがった後、洗い物を手伝い、お世話になった家族の皆さん(写真)と写真をとって別れた。アドレスを聞いたので、写真ができたら送るつもりだ。

 お寺をいくつか見た後、カジュラホを一周。途中話しかけてきたインド人のおっちゃんと暗くなるまで話をした。カジュラホについて、インドについて、そして日本について…。静かな時間を味わわせてくれるこの村が大好きになった。しかし、まだまだ1日は終わらない。

 宿に戻る途中、後ろから「背が長いね!インド人もビックリ!」と声がかかった。相変わらずだなあと思いつつ、通り過ぎようとすると思いがけない言葉が続いた。「深夜特急知ってますか?」振り返ると、大沢たかお主演のドラマ「深夜特急」に出ていたカジュラホのみやげ物売りではないか。名をゴータマという。深夜特急について語っているうちに、すっかり仲良くなり、一緒に飲みに行った。少し奥まった所にある店でビールを飲み、語り、日本の歌(Puffy)を歌った。彼はよく日本に来るらしい。明日会う事を約束して、別れた。インド人にグッと近づく事の出来た1日。

1998/9/15(火) カジュラホ→サトナ→

ゴータマ氏と彼の家

 朝イチでホテルをチェックアウトし、ゴータマ氏の家(写真)へ。おいしい朝飯をご馳走になる。中でもオクラカレーは最高だった。その後、バイクでドライブに連れていってもらったり、みやげ物を見せてもらったり。残念ながら欲しいものはなかったが、特に文句を言われる訳でもなく、バラナシへ行くと言ったら空港までバイクで送ってくれた。お金は1銭も払っていない。この人との思い出は忘れられないものになりそうだ。

 この日は、ここからが大変だった。とりあえず空港まで来てみたが、予約してない。キャンセル待ちに入ったが、結局乗れず、急いでバスターミナルまで戻り、サトナ行き最終バスに乗りこんだ。相変わらずの荒い運転。日が暮れて真っ暗なバスにインド人があふれていた。ローカルバスで村という村に停まり、何もないと思われる所にも停まり、人が乗り降りする。「こりゃ、サトナに着いても気付かないね」と思い、最初は不安だったが、途中からどうでもよくなってきた。蛍も見れ、楽しいバスの旅。結局サトナに着くと、乗っていたインド人皆が声をかけてくれた。旅行者は大抵ここで降りるんだろう。

 バスを降りたのが夜8時。「歩き方」によると、8時発のサトナ発バラナシ行きの列車がある。辺りのインド人に道を聞いて、急いで駅へ駆け込み、切符を買ったが、列車が実際に入ってきたのは9時をまわっていた。列車を待っている間、オランダ人夫妻と言葉を交わした。10日間の旅だと言うと例によって「短すぎる」と言われた。彼らは5週間の旅らしい。彼らの助けもあって何とか目的の列車に乗り込み、自分の寝床を見つけた。荷物を自分の体に縛りつけ、すぐに眠りについた。



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