ホームネパールダンプス

ダンプス flag

1999/5/8(土) ポカラ→ダンプス

 相変わらずの曇り空の下、ネパール人ガイドとフェディという所までタクシーで行き、いよいよトレッキング開始。と思いきや、急な階段と坂を1時間30分も歩くと目的地ダンプス(標高1799m)に到着。お手軽な山登りだね、こりゃ。本来なら、ここからマチャプチャレが見えるらしいが、やはり雲に遮られて見えなかった。雨季に入りかけのこの季節、ヒマラヤを見るのは余程運がよくないと難しいらしい。

 残念に思いながら、宿(山小屋)でモモの昼食をとっていると、山の上の方から日本人男女2人組が降りてきた。彼らもここで昼食をとる事にしたらしい。何となく話すようになったのだが、彼ら2人はトレッキング中に知り合い、アンナプルナ・ベース・キャンプ(A.B.Cと呼ばれる)まで登り、戻ってきたとの事。2人とも半年を目途に旅していて、旅慣れていて面白い人達だ。昼3時過ぎまでTUMBAという酒を片手に話した。男性の方はネパール語をたくさん覚えていた。言葉を話せると旅はずっと面白くなる。新しいネパール語をいろいろ教えてもらった。そして同じ宿に泊まる事に。彼がダルバート(ネパールの最も一般的な定食。カレー、ライス、ダルと呼ばれる豆スープ、お漬物からなり、おかわり自由!!!)を食いすぎて動けなくなってしまったのだ。まだ歩き始めて10分程だったらしいが…。でも、そんな旅ができる彼らがうらやましかった。

 辺りを散歩。ガイドは腹の調子が悪いと言うので正露丸をあげて休んでおいてもらった。ダンプスは静かで素朴な村だ。天気さえ良ければ最高なのになあ、とか考えていると、雨が降ってきやがった。急いで宿へ戻る。
 夕食がまた楽しかった。宿の人のギターとタイコを伴奏に歌を歌ったり、子供が踊りを披露してくれたり。最後はなぜか腕相撲大会。ロキシーと呼ばれる焼酎のような酒を飲みながら大いに盛り上がった。停電があったので、皆でろうそくを囲み、天井から降ってくる砂も気にせず、食べ、飲み、遊んだ。料理の味も申し分ない。ダルバート(当然2杯)、モモ、TUMBA、ロキシー、どれも最高だ。ただ天気の方は悪化の一途…というか嵐!!! しかしこの夜の時間を過ごせただけでもダンプスに来て良かった、と思いながら眠りについた。

1999/5/9(日) ダンプス→ポカラ

 夜中は鍵のかからないドアが風で開いたり、天井から砂が降ってきたり、なかなか大変だった。5時半に自然に目が覚め、外に出てみると…。

マチャプチャレ
ガイドと宿の娘さん

 やった!山が見える!(写真) 眠気が一気に覚め、散歩しながら美しい山を満喫。宿の女主人が起こしたらしく、昨日の日本人2人組も起きてきて、一緒に甘いチャイをすすりながら山を見た。歯をみがき、トイレを済ませると、彼らは出発するという。「また会いましょう」と言って別れた。簡単な朝食をとったり、宿のきれいな娘さん(写真)と写真を撮らせてもらったりした後、私も"See you!"と宿の人に別れの挨拶をして下山。

 ポカラの宿に戻ると、皆に祝福された。ここ3週間のうちで最も山がきれいに見えたとの事。しばらくオーナーのゴータマ氏、ガイドのバッタ氏と話をし、バッタ氏とは別れた。控え目だが、とても親切なガイドだった。これから腹を診てもらいに医者に行くらしい。
 昼食後、自転車を借りてポカラの街を走った。買い物したり、湖のそばで休んだり、気持ちがいい。すでに山には雲がかかっている。と思ったら、すごい雨が降ってきた。小降りになったのを見計らって宿へ戻るも、ずぶ濡れ。絵葉書を書いた後、ヒマラヤに感謝しながら眠りについた



ページトップへ
リンクはフリーです。連絡頂けるとうれしいです。     Copyright (C) TORA All Rights Reserved.