ホームネパールカトマンズ、バクタプル

カトマンズ、バクタプル flag

1999/5/10(月) ポカラ→カトマンズ

 カトマンズに到着してバスを降りると客引きに囲まれたが、一路ポカラのゴータマ氏に紹介された宿へ向かった。どうやらゴータマ氏が電話しておいてくれたらしく、宿のオーナーはすぐ私の事を理解してくれた。約束通り200ルピーで部屋を借りる事ができた。ありがとうゴータマさん!!!

ダルバール広場

 小雨の降る中、中央郵便局で絵葉書を出し、お気に入りのダルバール広場(写真)へ。たくさんの人がくつろいでいて、相変わらずいい雰囲気。話しかけてくるネパール人の相手をしながら、行き交う人々を眺めていた。生き神クマリの館に入ったツアー客にまぎれこみ、つまらなそうに窓から顔を出すクマリの姿も見た。初潮を迎える前の少女がこの場所で神として崇められるらしい。
 近くでモモを10個10ルピーで食える店を見つけた。めちゃめちゃうまかった。

1999/5/11(火) バクタプル

タチュパル広場

 タクシーでバクタプルへ。降りる時料金でもめてしまった。バクタプルは昔カトマンズ盆地の首都だった事もある街だそうだが、カトマンズより静かで観光客の数も少ない。私は、香辛料を買ったり、ダルバートの昼食をとったりして静かな時間を過ごすことができ、満足。中でもタチュパル広場(写真)が気に入った。

マチャプチャレ

 ミニバスでカトマンズへ戻ろうと道を歩いている最中、ふと脇道へそれてみた。畑が広がっており、少し散歩してから戻ろうとした時、1人の少女が"Photo! Photo!"と話しかけてきた。少女の家族もそばにいて、頼まれるままに一家の写真を撮った(写真)。写真が欲しいらしいが、addressという英語が通じない。何とか通りすがりのネワール人に通訳に入ってもらい、互いのアドレスを書いていたら、今度は少女がカメラを貸してくれと身振り手振りでさかんに訴えてくる。渡すと彼女は何枚か私の前で写真を撮った後、家の中へ入っていってしまった。そしてフィルムを使い切って戻ってきた(帰国後、現像してみると彼女の家の中が家族と共に写っていました)。その後、通訳に入ってくれた人が家へ招いてくれて、パンを御馳走になったり、おみやげに木彫りの飾り物をもらったり。最後にいい出会いがあり、うれしい限りだ。

 渋滞の中をミニバスでカトマンズまで戻り、定番になったダルバール広場のシヴァ寺院に登り、景色を、そして人を眺めていた。するといつものようにネパール人が話しかけてきた。"I like this place."と言うと、"This is meeting point."と彼。しばらく彼と話を続けた。「今度はいつ来るんだ?」「5年後か10年後かな。でも必ず来ると思うよ。そして今度はもっと高い所までヒマラヤに登るつもり。…」そして、持てる国に住む者のオゴリと分かりつつ、「日本の生活が本当に素晴らしいのかよく分からない。」と言ってしまった。すぐに後悔したが、彼の口からは間髪入れずに、"Yes. We have free mind."という言葉が返ってきた。"free mind"を一時的にでも持つための旅の最中にある私は、彼らにどう見られているのだろう。暗くなってきたので、別れの挨拶をした。"See you!"と言うと、彼は"See you five years later."と返してくれた。



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