カラファテまで1時間弱。空港でシャトルバス(12ペソ)に乗り、Lonely Planetに載っていたHostel del Glaciar Libertadorという宿にチェックイン。クレジットカードが使えないので他も数件あたったが、この宿のきれいな部屋が気に入った。銀行でお金をおろした後、明日のペリトモレノ氷河へのツアーを申し込む。いよいよハイライト。明日に備え、スーパーマーケットで買い物をして、部屋へ帰った。
朝食をとり、宿に作ってもらったお弁当を受け取り、準備完了。お弁当といっても、サンドウィッチ、チョコクッキー、コーラというメニューだ。おにぎりがあったら最高なんだけどなあ。
ピックアップは8:30。既に何人かバスに乗っていたが、さらに2件程宿を回り、15人程の観光客が集まった。ペリトモレノ氷河がある世界遺産ロス・グラシアレス国立公園まで、通常の道ではなく景色の美しい別の道(写真)を通るのが、このツアーの売り。実際かなり楽しめた。湖や山が一望できる上、いろんな動物に会えた。羊(写真)、馬、鷲(鷹?)、必ずつがいで一緒にいるカウケンという鳥、そして遠くにはフラミンゴの群れまで。ちょっとしたサファリ気分だ。
公園の入口で入園料30ペソを払った後、バスはさらに走る。と、左手にペリトモレノ氷河が見えてきた。まだ氷河の端を見ているだけだが、わくわくしてくる。
一旦バスを降り、1時間程ハイキング。所々にビューポイントがあり、氷河がどんどん近くなっていく。メインポイントで昼食をとった後、自由に散策する時間となったが、ここから見る氷河は圧巻。青空の下、果てしなく続く氷河(写真)の全景が見える。大きい。白い。青い…。そして、突如「ドン!」と雷のような音がする。氷河のどこかに亀裂が入ったのだ。30分程度に1度は大きな音と共に氷河の先端が崩れていく。まさに"氷の河"。音の大きさや水しぶきから察するに、相当な氷がはがれ落ちていってるのだろう。気が遠くなるくらいの時間をかけて。これまで自然が作り出す美しい景観をいくつか見てきたが、これ程感動したのは初めてではないか。飽きることなく時間ギリギリまで眺めていた。
船に乗って、下からも氷河を見た後、帰途についた。ツアーに参加していた1人旅のイギリス人が何度か話しかけてきた。私の英語がまずく、なかなか円滑にコミュニケーションがとれずに困った時もあったが、「スペイン語は話せるか?」と聞いてきたので、知ってるスペイン語を片っ端から口に出すと笑っていた。きっと「パーフェクトだ」と思ったに違いない。
カラファテの町に戻り、ツアーは解散。夜はでかいステーキ、野菜スープ、ワイン、カラファテムース、コーヒーの豪華な夕食。アルゼンチンの牛肉は柔らかくて美味しい。ペリトモレノ氷河に乾杯!