網走は北海道東部に位置し、オホーツク海に面した町です。周辺には小清水原生花園があり、網走監獄、オホーツク流氷館といった博物館も有名です。少し足を伸ばせば裏摩周やサロマ湖がありますし、知床へも車で1時間半という距離なので、知床観光の拠点とすることもできるでしょう。

写真

オススメ

小清水原生花園、北浜駅
オホーツク海沿いの細長い砂丘に草花が原生しています。毎年6月から7月にかけてオレンジ色のエゾスカシユリ、ピンク色のハマナス等、多様な花が咲き乱れます。すぐそばに原生花園駅というJRの駅があって5月1日から10月31日まで臨時停車しますが、私のオススメは一つ手前の北浜駅。小さな木造の無人駅ですが、「オホーツク海に一番近い駅」と言われるように目の前には海が広がり、駅舎を利用したレトロなカフェ「停車場」もとてもいい雰囲気です。冬には流氷もやってくるそうですよ。北浜駅の「停車場」でランチを楽しんでから小清水原生花園に向かうのはいかがでしょうか。
エゾスカシユリ ハマナス

網走監獄、オホーツク流氷館
明治中期に多くの受刑者が送り込まれた網走監獄が博物館として保存公開されています。移築、復元された実際の建物を見ながら、北海道開拓との関わり、そして「人間が造ったものは必ず壊せる」という信念(?)を持った天才脱獄魔のエピソードなど、興味深い話を知ることができます。そして、見学後は監獄食ランチを食べてから帰りましょう。
一方のオホーツク流氷館では実際に本物の流氷に触れることができますし、展望台からは網走を一望できます。天気に恵まれない日などは、これらの博物館を周るといいと思います。
網走監獄 オホーツク流氷館

さくらの滝、裏摩周
小清水原生花園を越えた辺りから内陸へ30kmほど車を走らせるとさくらの滝があります。6月から8月にかけて遡上するサクラマスの滝越えジャンプは一見の価値ありです。結構な頻度でジャンプを繰り返して、日本にこんな場所があったのだと驚きました。
ここまで来れば摩周湖まで足を伸ばしてみてもいいと思います。我々は神の子池裏摩周展望台と周ってから網走へ戻りました。青い池の底に倒木が横たわっている神の子池は幻想的ですし、裏摩周展望台は湖の逆側からはアクセスに時間がかかるため訪れる人が少なく、摩周湖のまた違った姿を眺めることができます。
神の子池 裏摩周展望台

サロマ湖、能取湖
淡水と海水が混じった汽水湖で、北海道最大の湖でもあります。海と湖を仕切る砂嘴を含め、その全貌をサロマ湖展望台から見渡すことができるのですが、我々が訪れた時は残念ながら湖の上に雲がかかっていました。それでも雄大な湖の景色は美しかったです。
あともう一つ。我々はシーズンでなかったので訪れていませんが、網走とサロマ湖の間に能取湖という湖があります。ここはサンゴ草の群生地で、秋になると赤い絨毯をひいたように一面赤く染まるそうです。近年色づきが悪くなってきており、改善に向けた取り組みが行われているようですが、いつか行ってみたいと思っている場所です。

アクセス

こちらに網走へのアクセスが詳しく紹介されています。現地での移動も考えると女満別空港でレンタカーを借りてアクセスするのが一般的でしょう。

旅のルート

2015年に北海道周遊した際、我々は網走てんとらんどのキャンプ場を拠点にして網走、知床、裏摩周を見て周りました。参考までに、その時の旅行ルートを下に紹介します。

 日 移動 観光 宿泊
1 オホーツクライン→網走(車) サロマ湖 網走
2 知床周遊(車) カムイワッカ湯の滝
知床五湖トレッキング
知床岬クルーズ
網走
3 網走周遊(車):雨天 オホーツク流氷館
網走監獄
網走
4 裏摩周周遊(車) さくらの滝
神の子池
裏摩周展望台
網走
5 網走、知床周遊(車) 小清水原生花園
オシンコシンの滝
知床峠
熊の湯
羅臼の間欠泉
羅臼国後展望塔
網走
6 網走→(車)