白川郷、五箇山は日本有数の豪雪地帯です。そんな雪深い地で暮らしを営む中で、独特な合掌造り集落が生まれました。その景観は、まさに古きよき日本の原風景。今なお伝統を受け継ぎながら、この地で暮らしを営んでいる方々がいます。1995年その独自の文化や景観が評価され、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界文化遺産に登録されました。

写真

オススメ

白川郷城山展望台(荻町城跡展望台)
集落から少し離れた丘にある展望台で、白川郷城山展望台もしくは荻町城跡展望台と呼ばれます。近くには天守閣展望台という展望台もあってややこしいですが、概ね同じ場所だと考えて差し支えないと思います。
展望台からは白川郷の合掌造り集落を見渡すことができます。まるで昔話に出てきそうなその景観は、まさに日本の原風景。四季折々に表情を変え、昼間の景色はもちろん、夜景もまた美しいそうです。白川郷に来たら必見のスポットと言えるでしょう。集落から展望台まで歩いて20~30分程度。展望台には駐車場があって車でもアクセス可能ですが、混雑していることも多いようです。

和田家
白川郷最大規模の家屋で、重要文化財にも指定されています。江戸時代中期に建築されたという合掌造り家屋は今でも住居として利用されていますが、建物内部の一部が一般公開されていて見学することができます。この独特な建築の構造を内側から見ることができるのは貴重ですし、囲炉裏のある部屋で昔ながらの生活を想像するのも楽しいです。

近隣の観光スポット

白川郷を観光する方に向けて、時間に余裕があれば是非訪れて頂きたい場所を紹介します。

高山
飛騨の小京都とも呼ばれる町で、「さんまち」に代表される江戸時代の古い町並みが保全されています。京都をモデルにしたとも言われる風情のある町並には、食事処や民芸品店が軒を連ね、食べ歩きやおみやげ探しを楽しみながら散策する人々で賑わっています。美味しい飛騨牛に舌鼓を打ったり、お好みの日本酒を探して酒蔵をめぐるのもいいでしょう。
又、私もまだ行ったことがないのですが、日本三大美祭に数えられる高山祭に合わせて訪れるのもいいかもしれません。春の山王祭(4/14,15)、秋の八幡祭(10/9,10)と年に2度行われます。豪華な装飾が施された屋台や、まるで生きているように動くからくり人形が有名です。

下呂温泉
1,000年以上の歴史を誇り、草津、有馬と並んで日本三名泉に数えられる温泉で、高山から50km程南に下ったところにあります。下呂温泉に宿をとり、温泉でリフレッシュしながら、白川郷や高山にアクセスするのもいいでしょう。私自身、下呂温泉はお気に入りの温泉の一つでして、何度か足を運んでいます。

郡上八幡
長良川のほとりにある、美しい水に恵まれた水の都です。標高354mの山頂にある郡上八幡城からは城下町の眺望を楽しむことができますし、町のあちこちに水路があり、石畳が特徴的な風情のある”やなか水のこみち”や、鯉が泳いでいて生活感にあふれる”いがわ小径”は散策に最適です。

アクセス

名古屋からバスに乗り、郡上八幡経由で白川郷へアクセス可能ですし、白川郷と高山間を結ぶバスもあります(詳細はこちら)。白川郷を訪問し、高山まで出れば、後は電車かバスを利用して下呂温泉を経由しつつ名古屋まで戻るといいでしょう。もちろん名古屋からレンタカーを借りて周ることもできますが、何しろ雪深い地域なので冬期は要注意です。

旅のルート

名古屋を起点として公共交通機関で周る場合のルート例をまとめてみました。名古屋から白川郷へのバスは1日3便ありますが、郡上八幡に停車するのは1日1便のみ。郡上八幡を散策する場合は、もう1泊するのが無難です。ちなみに、私は何回かこのエリアを周遊したことがありますが、白川郷に宿泊したことはまだなく、自身もいつか体験してみたいと思っています(白川郷の宿泊施設はこちら)。

移動 観光 宿泊
1 名古屋→郡上八幡→白川郷(岐阜バス 白川郷城山展望台(荻町城跡展望台)
和田家
白川郷
2 白川郷→高山(濃飛バス 高山(さんまち) 高山
3 高山→下呂(JR or 濃飛バス) 下呂温泉 下呂温泉
4 下呂→名古屋(JR)
名古屋→