知床からさらに東へ向かうと、野付半島、根室半島があります。野付半島は日本最大の砂嘴(さし:砂の半島)。美しい花が咲き乱れるとともに、森が海水に浸食されて立ち枯れたナラワラ、トドワラなどの独特な景観があります。一方の根室半島は日本の東の果て。その先端にある納沙布岬が有名ですが、半島の付け根あたりにも北海道らしい自然があります。

写真

オススメ

別海町観光船
尾岱沼港から別海町観光船に乗り、海から野付半島や背後に広がる知床連山を見ることができます。トドワラ往復コースの他、ガイド付きで野付半島を周遊するコースなどもあります。我々が訪れた時はトドワラの木道が爆弾低気圧の被害にあっていたため、船から半島に降りて散策することはできませんでしたが、木道が復旧すればそちらも可能になるでしょう。又、野付湾内にはゴマフアザラシが生息しており、運が良ければ観光船からその姿を見ることができます。
尾岱沼港のそばには白帆という食事処があり、我々はクルーズ後のランチに利用しました。尾岱沼名物の北海シマエビを使ったしまえび天丼をいただいたのですが美味でしたよ。オススメです。
アザラシ 白帆さんの天丼

野付半島
野付半島は知床半島と根室半島の中間に位置する日本最大の砂嘴(さし:砂の半島)です。内陸に向けて大きく湾曲している半島は5月から10月にかけて数多くの花々が見られ、半島を通る一本道は通称フラワーロードと呼ばれます。花畑の中をドライブしていると半島の中程に現れるのがナラワラ。ミズナラの森が海水に浸食されて立ち枯れた姿が独特な景観を造っています。さらに奥へ進むと野付半島ネイチャーセンター。野付半島のモニュメントがあるので、ここから徒歩か馬車で先を目指しましょう。花が咲き乱れる遊歩道を進むと、一転して地の果てを思わせる荒涼とした景観が眼前に広がります。この一帯がトドマツが海水に浸食されて枯れたトドワラです。
野付半島

根室半島
根室半島の先端は納沙布岬で、日本の本土最東端になります。さらに半島の付け根辺りにも景勝地がいくつかあります。ハクチョウの飛来地である風蓮湖、直径6mにも及ぶ放射状節理構造の玄武岩が完全な形で残る車石など。
又、根室にはエスカロップというソウルフードがあります。根室市街にある喫茶店どりあんというお店が有名で我々も足を運んだのですが、とてもやさしい味がして美味しかったです。地元で愛されている郷土料理、試してみてはいかがでしょうか。
風蓮湖 エスカロップ

厚岸
厚岸は根室と釧路の間に位置する町です。我々の目的は厚岸駅で売られている氏家かきめし弁当。天気が悪い日に「何か美味しいものを食べに行こう」と思って訪れました。基本的には駅弁なので列車に持ち込む方が多いと思いますが、店内で温かいお弁当を味噌汁と一緒に食べることもできました。
厚岸かきめし弁当

アクセス

野付(別海)へのアクセスはこちら、根室へのアクセスはこちらに詳しく紹介されています。中標津空港か釧路空港でレンタカーを借りてアクセスするのが一般的だと思います。

旅のルート

2015年に北海道周遊した際、我々は別海町ふれあいキャンプ場を拠点にして野付半島や根室半島を見て周りました。このキャンプ場はリーズナブルな上、すぐそばに温泉があって日帰り入浴ができ、とても快適でした。参考までに、その時の旅行ルートを下に紹介します。

 日 移動 観光 宿泊
1 網走→別海(車) 別海
2 野付周遊(車) 別海町観光船
フラワーロード
ナラワラ
トドワラ
別海
3 根室周遊(車) 風蓮湖
納沙布岬
車石園地
別海
4 厚岸駅(車):雨天 かきめし弁当 別海