道北:オロロンライン/宗谷/オホーツクライン
道北エリアには著名な観光地は少ないですが、海を見ながらまっすぐな道をドライブし、気に入った景色に出会ったら休憩する、といったシンプルな旅が実に思い出深いものになりました。安くて居心地のいいキャンプ場や車中泊スポットがふんだんにあるのもこのエリアの特徴です。夏なら簡単な装備で充実したアウトドアライフを楽しめるでしょう。私が出会った景色をいくつかご紹介します。
写真
オススメ
オロロンライン
道北エリアの西岸をまっすぐに走る道で、北上していると左手に利尻山が現れます。風力発電所の巨大な風車や北緯45度を示すN字型のモニュメントで休憩をとり、点在する道の駅で車中泊しながら、北の果てを目指すドライブは最高に気持ちよかったです。晴天に恵まれれば、より美しい景観が楽しめるでしょう。ちなみに、「オロロン」とは近くに浮かぶ天売島に生息するウミガラスの名前です。私は次に道北を訪れる際は天売島に渡ってみたいと思っています。
ノシャップ岬、宗谷岬、宗谷丘陵
オロロンラインを走りきると稚内市街に入りますが、少し寄り道してノシャップ岬へ向かいましょう。天気が良ければ利尻島、礼文島、そしてサハリンの島影まで見ることができ、夕日スポットとしても有名です。
宗谷岬は言わずと知れた日本最北端。道北を旅する大半の観光客がここを目指します。三角錐のモニュメントを見た後、丘の上にある宗谷岬公園も訪れるといいでしょう。旧海軍望楼やいくつかのモニュメントがあり、宗谷海峡を一望できます。後、間宮堂というラーメン屋があるのですが、ここの帆立ラーメンは美味でした。ランチにオススメです。
内陸側に目を向けると宗谷丘陵が広がります。約2万年前に形成された周氷河地形で、なだらかな起伏が特徴的です。周氷河地形を肉眼で見ることができる場所は数少なく、北海道遺産にも指定されています。
クッチャロ湖
道北の東岸を走る道路は、通称オホーツクラインと呼ばれます。クッチャロ湖はこのオホーツクライン上にあります。白鳥の飛来地としても有名で、春と秋の渡りのシーズンには2万羽のコハクチョウがやってきます。
湖畔まで車を乗り入れることができ、格安(一人200円)でキャンプも可能です。湖畔を散策し、美しい夕日を見ながら夕食をとり、温泉に入って大自然の中で眠る、私はここがとても気に入りました。すぐそばに「はまとんべつ温泉ウィング」という温泉施設があり、「石鹸流し残したかな」と感じるくらいのぬるっとした天然温泉は気持ちよかったです。
アクセス
旭川を拠点にしてレンタカーで周るのがいいでしょう。札幌からのアクセスも可能ですが、オホーツク側に出るには少々遠いと思います。
旅のルート
稚内まで往復するだけなら1泊2日で走り切ることも不可能ではありませんが、所々で車をとめて景観を楽しんだり、点在する居心地のいいキャンプ場や車中泊スポットで夜を明かしながら旅を進めていくと、より充実した時間が過ごせると思います。中でもクッチャロ湖は、景観を楽しむ場所としてもキャンプ場としてもオススメです。又、利尻島や礼文島といった魅力あふれる離島もあるので、時間に余裕のある方は是非訪れてみてください。
下記は、我々が40日間の北海道周遊旅行に出かけた時のルートです。礼文島が気に入って長居していますが、大まかなプランとして参考にして頂ければと思います。
日 | 移動 | 観光 | 宿泊 |
---|---|---|---|
1 | 函館→羽幌(車) | (なし) | 羽幌 |
2 | 羽幌→稚内(車) 稚内→礼文島(フェリー) |
オロロンライン ノシャップ岬 |
礼文島 |
3 | 礼文島周遊(車) | 礼文島 | 礼文島 |
4 | 礼文島周遊(車) | 礼文島 | 礼文島 |
5 | 礼文島周遊(車) | 礼文島 | 礼文島 |
6 | 礼文島→利尻島(フェリー) | 礼文島、利尻島 | 利尻島 |
7 | 利尻島→稚内(フェリー) | 利尻島、稚内 | 稚内 |
8 | 稚内→宗谷→クッチャロ湖(車) | 宗谷岬、宗谷丘陵 クッチャロ湖 |
クッチャロ湖 |
9 | クッチャロ湖→網走(車) | 北見神威岬 ウスタイベ千畳岩 サロマ湖 |
網走 |
宿泊
我々は犬を連れての旅だったこともあり、離島以外は車中泊で道北を旅しました。下記に紹介しますが、近くに温泉がある場所も多く、随分快適に過ごせたというのが正直なところです。もちろん、稚内を中心としてホテルやペンションは数多くありますし、宿泊場所に困ることはないと思います。
道の駅ほっと・はぼろ
バラ園を併設した道の駅。隣接する「はぼろ温泉サンセットプラザ」内には飲食店や温泉があり、日帰り入浴も可能です。車中泊が難しい方はサンセットプラザに宿泊するのもいいでしょう。歩いて行ける距離にコンビニもあります。
宗谷ふれあい公園オートキャンプ場
稚内郊外にあるキャンプ場です。こちらはキャンプ場内にシャワー施設がありました。無料のWiFiも飛んでいるのもありがたかったです。
クッチャロ湖畔キャンプ場
白鳥の飛来地として有名なクッチャロ湖畔のキャンプ場です。大人ひとり200円と格安な上、夕日がとても美しいです。さらに「はまとんべつ温泉ウイング」という温泉施設が隣接しており、独特な感触の天然温泉が楽しめます。宿泊も可能なようです。
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