知床
知床はアイヌ語で「地の果て」。手付かずの大自然が残っており、世界自然遺産にも登録されています。知床半島にやってくるミネラル豊富な流氷が海の生物を育て、故郷の川に帰っていくサケが陸の生物を育て、その死骸が土にかえって知床の森を豊かにする、独特な命の循環がこの地を支えています。知床連山、原生林に佇む湖、数あるユニークな滝、温泉、野生動物…、この地に来たら全身で大自然を感じましょう。
写真
オススメ
是非、海と陸の両方から知床を楽しんで頂きたいと思います。クルーズやトレッキングといった現地ツアーに参加し、ガイドさんの説明を聞きながら知床の魅力に触れるのもオススメです。
知床岬クルーズ
知床半島の滝、奇岩、そして野生動物を海から見学するクルーズツアーです(4月中旬から11月中旬まで)。いくつかコースがありますが、時間さえあれば知床岬までいくコースがいいでしょう。陸路では行くことのできない知床岬の先端までの景色は美しいですし、途中でヒグマ、クジラ、イルカの群れに出会うこともありますし、知床の大自然を満喫できます。旅行会社は数多くありますが、ゴジラ岩観光はオススメです。船長さんがサービス精神旺盛な方で、「知床を目一杯楽しんでほしい」という気持ちが伝わってくる素晴らしいツアーでした。
知床五湖トレッキング
知床の原生林の中に遊歩道が整備されており、誰でも気軽に楽しむことができるでしょう。知床五湖の名の通り、5つ湖があって、晴れた日にはその湖面に知床連山が映し出されます。自由に歩くことができますが、ガイドツアーもあります。美しい景色を楽しむだけなら特にガイドは必要ありませんが、何気ない景色の中にある知床の自然の営みを教えてくれるガイドツアーも良かったです。又、ヒグマの活動期にはガイド付きでないと入れないエリアも出てきます。
知床八景めぐり
知床五湖に加え、オシンコシンの滝、オロンコ岩、夕陽台、プユニ岬、フレペの滝、知床峠、カムイワッカ湯の滝は、知床八景とも呼ばれる景勝地です。中でもカムイワッカ湯の滝は是非訪れてみてください。温泉が流れる珍しい滝で、流れる温泉の川を裸足になって登るのは気持ちいいです(すべらないよう要注意)。又、これらの景勝地を巡っている最中、シカやキツネといった野生動物に出会うかも。
知床横断道路(羅臼)
知床観光の中心は知床半島の西側にあるウトロ側になりますが、時間に余裕があれば知床峠を越えて東側の羅臼にも足を運んでみて下さい。ウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路のドライブは美しい景観を楽しめますし、途中にある温泉「熊の湯」はオススメです。
自然の中にある秘湯といった雰囲気で、近くのキャンプ場で野営している方や地元の方で賑わっています。私が行った時はお湯がとても熱く、地元の方と相談しながら水を足して少しぬるめて入ったのですが、体がポカポカに温まりました。無料ですが、毎朝ボランティアによって清掃、維持されている温泉なのでマナーを守って入りましょう。又、近くに羅臼ビジターセンターがあり、タイミングが合えば間欠泉を見るのも楽しいです。
私は未体験ですが、羅臼からもクジラやイルカを見るクルーズツアーが出ているようです。又、羅臼国後展望塔から国後島を一望することもできます。
アクセス
こちらに知床へのアクセスが詳しく紹介されています。知床到着後の移動も考えると、女満別空港でレンタカーを借りてアクセスするのが良いと思います。
旅のルート
2015年に北海道周遊した際は、網走てんとらんどのキャンプ場を拠点にして、知床だけでなく網走や裏摩周を観光しました。知床は1日では足りず、羅臼も含めて2日かけて見て周りました。その時の旅行ルートを下に紹介するので参考にしてみて下さい。
知床は天気に恵まれた方が絶対に楽しいので、少し余分に旅程を組まれた方がいいと思います。又、知床、網走共に宿泊施設は豊富にあるので、それぞれの旅程に合わせて好みの場所に滞在されると良いでしょう。
日 | 移動 | 観光 | 宿泊 |
---|---|---|---|
1 | オホーツクライン→網走(車) | サロマ湖 | 網走 |
2 | 知床周遊(車) | カムイワッカ湯の滝 知床五湖トレッキング 知床岬クルーズ |
網走 |
3 | 網走周遊(車):雨天 | オホーツク流氷館 網走監獄 |
網走 |
4 | 裏摩周周遊(車) | さくらの滝 神の子池 裏摩周展望台 |
網走 |
5 | 網走、知床周遊(車) | 小清水原生花園 オシンコシンの滝 知床峠 熊の湯 羅臼の間欠泉 羅臼国後展望塔 |
網走 |
6 | 網走→(車) |
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