ジョグジャカルタの空港を出て、ガイドさんと合流。名をコスマスさんという。脚が不自由な母親と一緒に旅すべく、今日と明日は車をチャーターしておいたのだ。車の中で、コスマスさんと自己紹介。ジョグジャカルタとその周辺で行きたいと思っている場所を伝え、この旅のスケジュールを立てた。
車の中からジョグジャカルタの日常が見える。イスラムの学校、年越しに吹くという笛の屋台(写真)、鳥を山程積んで走るバイク…。また1つ新しい国に来たんだと感じた。
ホテルに荷物を預けた後、クラトン(王宮)へ。ちょうどガムランの演奏をやっていたので、しばらく鑑賞した後、守護神ラクササの像が守る入口を通って、スルタンの居所、オランダの影響を受けたステンドグラス、王族の結婚式が行われる広間(写真)等を見て回った。
側にある離宮タマン・サリでは、プールを見ながら休憩。周りに小部屋(写真)があり、スルタンはその昔、部屋の窓からプールを覗き、好みの女性を選んだという。
個人的に気に入ったのが、王宮付近の散歩。入り組んだ路地に、バティック(ろうけつ染め)や影絵人形の工房や土産物屋が軒をつらね、人も多くなくて静かだ。ふと見上げると木にバナナやマンゴスチンなどの果物がなっていて、歩いていてとても気持ちいい。一軒入ってみた工房では影絵人形(写真)を作っていた。写真のように目の細いのが善人、目が丸く大きいのは悪人らしい。そこそこの値段だったので買いはしなかったが、色を塗り終えた人形はとても美しく、インドネシアらしい品だと思う。
空腹が限界になってきたので車に乗り込み、コスマスさんおすすめの店でインドネシア料理に舌鼓を打っていると、地震があった。いきなり大きく揺れてビックリ。満腹になった3人は、プランバナンへの道中、車の中で爆睡。