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プランバナン flag

2008/12/31(水) プランバナン

 中部ジャワが北側を仏教国、南側をヒンドゥ教国に統治されていた9世紀、偉大な遺跡が2つ誕生した。仏教国が創り出したボロブドゥール、そしてヒンドゥ教国が創り出したプランバナンである(現在、共に世界遺産に指定されている)。両国は友好的に交流していて、プランバナンの中心にあるロロ・ジョングラン寺院はヒンドゥ教寺院だが、周辺にあるのは多くが仏教寺院というおおらかさで、いつか訪れてみたいと思っていた遺跡の1つなのだ。

プランバナン

 ロロ・ジョングラン寺院(写真)をゆっくり散策。写真のように炎を思わせる独特の建造物で、最も大きなシヴァ神殿を中央にして、北側にヴィシュヌ神殿、南側にブラフマー神殿が建っている(シヴァは破壊の神、ヴィシュヌは維持の神、ブラフマーは創造の神で、ヒンドゥ教の3大神)。さらに、それぞれの神殿の正面に小さな尖塔が建っていて、神の乗り物が祀られている。何でもシヴァは牡牛を、ヴィシュヌは神鷹を、ブラフマーは白鳥を乗り物にしていたらしい。

石像

 壁面には、様々な手の形をした仏様(ジャワの踊りはこの手の形をベースにしているとか)、動物がいたるところに彫られており、雨どいのような機能的な彫刻も見られる。頭は人で体は鳥の形をした彫刻(写真)も。キンナラ、キンナリと呼ばれる鳥で、中央の木は宝石がなる天界の樹木。コスマスさんはクリスマスツリーみたいと言っていた。ジャワ島中部地震の影響か、修復作業が行われていて内部に入れたのはヴィシュヌ神殿だけだったが、ゆっくり見て回ることができた。

セウ寺院

 ルンブン寺院、ブブラ寺院、そしてセウ寺院まで散歩。鹿が草を食べていて、のんびりした空気が流れていた。セウ寺院(写真)は守護神クベラの像に守られたなかなかに立派な寺院。ちょうど日が暮れてきて、夕暮に浮かぶ寺院のシルエットがとても美しかった。
 ホテルに戻り、コスマスさんとは一旦お別れ。近くにレストランが見つからず、ホテルでやっていた大みそかパーティ(?)で夕食をとった。初めての海外での年越しだ。



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