大雪山は北海道中部の広大なエリアにそびえる2,000m級の山々の総称です。広さ230,000ヘクタールにもおよぶ日本最大の国立公園で、「富士山に登って山岳の高さを語れ、大雪山に登って山岳の大きさを語れ」とも言われます。ロープウェイなどを利用して山に上がれば、美しい山はもちろんのこと、きれいな池や高山植物といった大自然が待っており、アイヌの人々が畏敬の念を込めてこの地を「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼んだのも分かる気がします。

写真

オススメ

旭岳
北海道最高峰の旭岳を観光するには旭岳ロープウェイがオススメです。麓の旭岳温泉を出発し、眼下に原生林を見ながら空中散歩を楽しむこと約10分、旭岳5合目の姿見駅に到着します。初夏の晴れた日に上がると、そこはまさに別世界。旭岳を始めとする雄大な山々、辺りの景色を水面に映し出す美しい池、所々に残る雪とその雪を避けて咲き乱れる高山植物、ものすごい勢いでガスを噴出する噴気孔…。5号目付近の散策コースを歩くだけでも、アイヌの人々が「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼んだ大自然を満喫できるのがここの魅力です。もちろん、旭岳山頂への登山を楽しむこともできます(山頂まで約2時間)。
散策後、麓の旭岳温泉でリラックスするのもいいでしょうし(私は湧駒荘の日帰り入浴を利用しました)、大雪旭岳源水で美味しい旭岳の雪解け水でのどを潤すのもいいでしょう。この辺りは上水道が必要なく、町民の皆さんはこの地下水で生活しているんだとか。観光客はもちろんのこと、北海道内の少し離れたエリアからやってきて天然のミネラルウォーターを汲んで帰る人がたくさんいました。
旭岳5合目 大雪旭岳源水

層雲峡(黒岳)
大雪山国立公園を流れる石狩川の両岸に続く巨大な岩壁が層雲峡です。中でも大函、小函は層雲峡で最も美しい渓谷美と言われている場所です。又、岩壁を流れ落ちる銀河の滝、流星の滝も美しいです。駐車場付近の散策路からでも十分見ることができますが、20分程山道を登った場所に双瀑台という展望台があり、ここからだと2つの滝が岩をはさんで左右に流れ落ちる姿を同時に見ることができます。
近くには層雲峡温泉があり、宿泊施設も豊富にあります。又、層雲峡ロープウェイを利用すれば黒岳の7合目まで一気に上がれます。私は未訪問ですが、黒岳登頂ルートは大雪山登山コースの中では比較的初心者向けとのことです。

アクセス

旭川空港でレンタカーを借りてアクセスするのが一般的でしょう。

旅のルート

2015年に私が旅した時の周遊ルートを紹介します。阿寒国立公園や釧路を観光した後、層雲峡を経由して美瑛の民宿クレスに拠点を移し、旭岳だけでなく美瑛、白金、富良野を見て周りました。天気の関係であちこち行ったり来たりしてますが、そのまま紹介します。

 日 移動 観光 宿泊
1 標茶→層雲峡→美瑛(車):雨天 層雲峡 美瑛
2 美瑛周遊(車):雨天 拓真館 美瑛
3 富良野、美瑛周遊(車) ファーム富田
パッチワークの路
パノラマロード
美瑛
4 白金、美瑛周遊(車) 青い池
白ひげの滝
白金温泉
パッチワークの路
パノラマロード
美瑛
5 大雪山旭岳周遊(車):雨天 大雪山旭岳
大雪旭岳源水
美瑛
6 美瑛→大雪山旭岳→(車) 大雪山旭岳