釧路湿原は日本最大の湿原です。ゆっくり蛇行しながら流れる釧路川の周りの広大なエリアが緑に覆われており、特別天然記念物のタンチョウをはじめ、オジロワシやエゾシカなど、数多くの野生動物が生息しています。展望台から大パノラマを楽しんだり、カヌーやトレッキングでその静寂の世界に足を踏み入れたり、大自然を肌で感じましょう。

写真

オススメ

釧路川カヌーツーリング
釧路湿原をカヌーに乗って旅するツアーが出ています。私はJR塘路駅でガイドさんと合流し、塘路湖からカヌーに乗ってアレキナイ川に入り、釧路湿原の真ん中を流れる釧路川へ出ました。周りはまさに静寂の世界。運が良ければ多くの野生動物にも出会えるでしょう。私はカモのヒナの群れ、天然記念物のオジロワシ、エゾシカの親子に出会いました。他にもタンチョウ、キタキツネ、ごくまれにエゾタヌキに出会うこともあるそうです。
数あるツアー会社の中でも、私のオススメはヒーリングカヌー釧路さん。現地でネットを検索していて見つけたのですが、カヌーの腕が確かでホスピタリティにあふれるガイドさんと共にとても楽しい時間を過ごすことができました。「全てのお客様に釧路湿原で癒しの時間を満喫して欲しい」との思いから全ツアーが貸切。キラコタン岬トレッキングと合わせ、今でも我々にとって最高の思い出です。
Canoeing

キラコタン岬トレッキング
あまり知られていないかもしれませんが、キラコタン岬は釧路湿原の最深部にあります。かつて釧路湿原が海に覆われていたことから岬と呼ばれ、天然記念物指定区域のため許可なく立ち入りできませんが、許可を持ったガイドさんと一緒にトレッキングを楽しむことができます。ヒーリングカヌー釧路さんはキラコタン岬トレッキングも扱っていて、カヌーの後こちらを楽しみました。
トレッキングコースまで車で鶴居村という村を通って行くんですが、その名の通り何羽かタンチョウを見かけました。又、キラコタン岬へ向かって森の中を歩いていると、様々な植物にも出会います。スゲ類が盛り上がって株を作ったヤチボウズ、アイヌ民族の食糧にもなったオオウバユリ、日本三大有毒植物のトリカブト、ヘビが鎌首をもたげたような形のマムシ草など。そして歩くこと約30分、視界が開けて岬の先端に到着、釧路湿原の絶景が広がります。私が行った時は川の中をタンチョウが歩いていて、本当に素晴らしい景色でした。帰りに二本松展望地にも寄って頂き、釧路湿原を満喫。オススメです。
Crane Mamushi-gusa

細岡展望台
釧路湿原の一大パノラマを楽しめる展望台。大きく蛇行しながら流れる釧路川、キラコタン岬、晴れた日には遠く雄阿寒岳や雌阿寒岳まで見渡すことができます。車でのアクセスが比較的簡単で、多くの観光客やカメラマンで賑わいます。釧路湿原の東側に位置し、夕日が美しい展望台としても知られています。

タンチョウ
国の特別天然記念物に指定されているタンチョウですが、丹頂鶴自然公園阿寒国際ツルセンターといった保護施設で身近に見ることができます。私が訪れた時は、丹頂鶴自然公園では生まれたてのヒナを、阿寒国際ツルセンターではつがいの鳴き交わしを見ることができました。タンチョウは夫婦の絆が非常に強く、一旦つがいになると一方が死ぬまで同じ相手と添い遂げ、相手が死んでもなかなかその場を離れないこともあるそうです。そして、鳴き交わしやダンスで愛を確かめ合うのだとか。2つの保護施設は空港からも比較的近いので、時間に余裕のある方は訪れてみるといいと思います。
Crane 2 Crane 3

アクセス

釧路空港でレンタカーを借りてアクセスするのがいいでしょう。

旅のルート

2015年に私が旅した時の周遊ルートを紹介します。別海町ふれあいキャンプ場から標茶の虹別オートキャンプ場に拠点を移し、釧路や阿寒国立公園を見て周りました。天気の関係であちこち行ったり来たりしてますが、そのまま紹介します。

 日 移動 観光 宿泊
1 釧路周遊(車):雨天 丹頂鶴自然公園
阿寒国際ツルセンター
別海
2 別海→標茶(車)
屈斜路湖周遊(車)
美幌峠
屈斜路湖、砂湯
標茶(虹別)
3 硫黄山(車):雨天 硫黄山 標茶(虹別)
4 阿寒湖周遊(車) 阿寒湖
オンネトー
標茶(虹別)
5 釧路周遊(車) 細岡展望台
多和平
川湯温泉
標茶(虹別)
6 釧路、摩周湖周遊(車) 釧路湿原カヌー
キラコタン岬トレッキング
摩周湖
標茶(虹別)
7 標茶→(車)