ルアンパバーン空港で荷物が出てくるのを待っていたら、日本人旅行者と出会った。町の中心部までトラックタクシーをシェア。20分程のドライブだったが、町の空気が何だかとてもいい感じ。やっぱ来てよかった。トラックの運ちゃんが経営しているというCHOUMKHONG Guest Houseに15USドルでチェックイン。最近できたらしいが、王宮の側とロケーションもいいし、レトロで雰囲気の良い宿である。
トラックに揺られている最中に日本人旅行者から聞いたのだが、一昨日バスが襲撃され、10名死亡したらしい。ビエンチャンで日本大使館から配られたという紙も見せてもらった。ラオスは文化の異なる多くの民族で構成された国で、散発的に襲撃事件が起こっていたのは知っていたが、ここ数年落ち着いていたはず。ルアンパバーンも平和そのものだが…。事件が起きた場所はビエンチャンへ戻る国道13号線上にある。飛行機が混んでいた理由が分かった。再度飛行機にチャレンジしたがやはりNG。明日18:00発の夜行バスを予約した。時間があれば日程を変えても飛行機にするが、今回の旅は時間がない。自分の運を信じるしかないのである。
腹が減ったので、町を散策しながら屋台で遅い昼食。すり潰した木の実と麺のレタス巻等を食べたが、とても美味。プーシーと呼ばれる小高い山へ登ると、世界遺産にも指定されたルアンパバーンの町が一望(写真)できる。周囲を山に囲まれ、メコン川沿いに広がる町の所々にお寺が見え、絶景だ。その昔、王国の首都だった地だが、今ではのんびりした空気が流れていて、すっかり癒される。日が暮れる頃には夕日を見ようとたくさん旅人が集まってきた。
プーシーを降りると、道が屋台や露店で埋められていた。道の両側では主に食べ物が、道の真ん中では布や雑貨が売られており、いい雰囲気。すっかり楽しくなって歩き回った。穏やかなラオス人はあまり声をかけてこない。何度か往復して一番美味しそうと感じた屋台(写真)に入り、テーブルに並べられた炒め物や米をいくつか指差した。フライパンで温め直してから出してくれるのだが、これがもう最高。ビールをラッパ飲みしながら、心の中で「うんまい」と叫び続けてました。酔いが回ってきた頃、別の屋台できしめんのような麺も食べたが、辛みそ味でこれがまたうまい!ラオス料理、恐るべし。