日本航空、ベトナム航空を乗り継ぎ、ベトナムへ入った。前日は準備でほとんど寝ていなかったので、とても眠い。その上すごい暑さ。エアポートタクシーで運ちゃん紹介のHanoi Hotelへやってきた。部屋はメチャメチャ綺麗。ホットシャワーはもちろん、テレビ、エアコンまでついている。少し高いが20$でこのホテルに泊まる事にした。何よりもエアコン、そしてフロントの女性が来ていたアオザイの魅力に負けたのだが、後から思えば正解だった。
市内観光へ。シクロと呼ばれる人力車の運ちゃんの誘いを断りつつ、ベンタイン市場(写真)まで歩いた。ありとあらゆるものが売られており、刺激的。しかし、暑さと眠さで散策する元気がない。とにかく涼もうと、ビールを買ってサイゴン川へ向かっている途中、バイクタクシーの運転手が話しかけてきた。名をマンという。川を見ながらビールを飲んでいる間もしきりと話しかけてきて、ベトナムのお好み焼きパインセオを食べに行こうと誘われた。ビールの後にお好み焼き…、悪くない。全面的にマン氏を信用した訳ではなかったが、ついて行く事にした。
バイクで郊外の店へ連れて行かれる。パインセオ、そして途中で購入した果物ランプータン(ベトナムではチョムチョムと呼ばれる)をつまみにビールを飲んだ。うまい。しかし、この店、売春宿も兼ねているようで、女性が横に座ろうとするのは理性を振り絞って防いだ。マン氏の家(写真)でもごちそうにもなり、次はカラオケに誘われたが、疑いがあったし本当に疲れてもいたので「今日はホテルへ帰る」と言った。
帰り道、案の定、法外な料金(200$)を要求される。…やっぱり。「ホテルまで帰すのが約束。とりあえずホテルへ連れて行け。」の1点張りで、何とかホテルに到着。暗がりで停められた時はさすがに少々アセッた。
さて料金交渉。ホテルの人に事情を話し、妥当と思われる値段を払ったが、マン氏は納得しない。最後はホテルの人が追っ払ってくれた。ホテルの人は「Government Officerが知り合いにいる。何も気にする事はない。ただ明日からバイクタクシーとシクロには気をつけろ。」と言ってくれた。初日からヘビーな1日。ホテルの人に感謝しながら、眠りについた。
昨日の疲れのせいか、昼まで眠った。ベンタイン市場をひやかしてから、統一会堂(写真)へ。1975年4月30日、解放軍の戦車がこの官邸へ無血入城し、事実上ベトナム戦争を終結させた地だ。ベトナムの歴史を感じた後、サイゴン大教会へ。ちょうどミサの真最中で熱心なクリスチャンがたくさんいた。
夕食にはフォーを食べた。「ベトナム風うどん」とでもいった料理でとてもおいしい。これは病み付きになりそうだ。タンロンと呼ばれる果物を買い、ホテルへ戻った。果物の味はまあまあといったところか。
朝一番でメコンデルタツアーの申し込みをしにシンカフェへ。サイゴンにはフォングラーオ通りという、バンコクのカオサンと並んでバックパッカーの溜まり場となっている有名な通りがある。シンカフェはフォングラーオ通りの数あるカフェの中でも最も有名なカフェで、食事の他、各地へのツアーや空港へのタクシー等を格安で手配できるのだ。メコンデルタツアーも7US$と格安。ツアーやタクシーごとに、壁に名前と国籍を書く、というのも気が利いている。私も自分の名前を書いておいた。
コーヒーを飲みながら今日1日の過ごし方を考えていると、日本人女性が声をかけてきた。タイ、ラオスと1ヶ月1人で回り、今日サイゴンに着いたらしい。さらに、これからカンボジア経由でタイに戻り、1ヶ月後くらいに日本に戻るという何とも羨ましいプランを持っていた。しばらく話した後、今日1日行動を共にする事にした。
バスに乗ってチョロンと呼ばれるチャイナタウンへ。活気のある市場(写真)があり、マンゴー売りのおばさんからマンゴーを買って一緒に食べたり、お茶をごちそうになったり。マンゴーは熟したのは甘くておいしいが、青いのはとても酸っぱい。おばさんは青いのを決して口にしようとしなかった。仏教のお寺などもあり、なかなか楽しかった。
フォーの昼食をとった後の時間は、2人で相談した結果、動物園に行ってみることに。バスで中心部まで戻り、さらにミニバスに乗ると到着だ。珍しい動物がいた訳ではなかったが、バスの中での地元民との触れ合いが楽しかった。露天で有名な”ふ化しかけの卵”(味はまあまあ)をつまんだ後、カフェで夕食。お互いの旅の話をサカナに飲むビールは最高だ。食後、違うカフェでヨーグルトなどのデザートを食べて別れた。