朝3時半に起床。ホテルの人にも起きてもらってチェックアウト。飛行機でフエにやってきた。フエはベトナム最後の王朝「阮朝」の都だった町で、世界遺産にも登録されており、ホーチミンやハノイに比べて落ち着いた雰囲気が流れている。タクシーでホテルに着いたものの、チェックインまで時間があると言われ、王宮観光へ向かった。
王宮門(写真)は上に登ることもでき、ここから見る王宮はなかなか美しい。正面にある太和殿は、中国の紫禁城を模して造られたそうだ。
帰り道に見つけたレストランで、ビー・クォン(生春巻きに似た前菜)、ミー・サオ・ゾン(かた焼きそば)、フエ版フォー(辛い)、おかゆの豪華な朝食。ベトナム料理は何を食べても美味しい。ホテルへ戻り、今度は無事チェックイン。朝早かったので、部屋で少し寝ることにした。
昼過ぎに起き、フエ郊外の観光を手配しようとシン・カフェへ。他にも旅行会社はいくつかあるが、10年前のホーチミン旅行でお世話になったシン・カフェに足が向かってしまう。残念ながら見所を回るボートツアーは既に出発済で参加できず、明日のホイアンへの足も含め、車をチャーターすることにした(ちなみに、フエ郊外巡りが27ドル、ホイアンへの移動が50ドルでした)。
部屋に戻って準備し、早速郊外へ出発。まず最初にフォーン川側に建てられたティエンムー寺に行った。ここのトゥニャン塔(写真)という”七重の塔”は「幸福と天の恵み」を意味し、フエのシンボル的存在だ。各階に仏像が安置されているらしい。彼女の体調も大分良くなったらしく、ベトナム人の子供と投げキッスをしていた。
ミンマン帝廟(写真)へ。フエに点在する皇帝廟の一つで、最も威厳のある造りと言われる。廟を守る役人・象・馬の石像が両側に立つ中庭を抜け、いくつかの建物や門を越えると、ようやく廟が現れる。その姿はまるで日本の古墳のようだ。廟が現れるまでの石像や建物1つ1つが興味深く、この帝廟は訪れる価値大と思う。傍に果物売りがいたので、大好きなマンゴスチンを買って食べた。
最後にカイディン帝廟(写真)を観光。ミンマン帝廟とは全く違う造りで、どちらかというと西欧を感じる建物だ。内部には金箔で覆われたカイディン帝の等身大の像があり、磁器やガラスで飾られた内部の壁が美しい。
途中雨が降ってきたり、トゥドゥック帝廟が閉まっていたりとトラブルもあったが、ドライバー含め、控え目で穏やかなベトナム人のおかげで、充実した静かな時間を過ごすことができた。
夕食はホテルのビュッフェディナー。彼女も「腹減ったー」と騒ぎ出すくらい復活している。いいペースになってきた。