宿をチェックアウト。快適な宿だった。ラフティングのビデオ(40US)や写真(4US/枚)を買い、すっかり金がなくなる。この町の旅行者向け商品の値段は異常とも思えるほど高い。その分楽しませてくれるのも事実だが。
レンタサイクルを借り、ザンビアへ。ザンビア側からもビクトリアフォールズを楽しもうと思ったのだ。アフリカの風が心地よく、気分は最高。途中、ビクトリアフォールズ大橋でザンビア人と出会った。何となく話が始まったのだが、思いの他仲良くなれ、写真を撮ったり、アドレスを交換したり。日本に興味があるというので、手紙を送ることを約束して別れた。
難なくイミグレーションを抜け、ザンビアへ入国。ザンビア側からは迫力ある滝の景観を楽しむという訳にはいかないが、ジンバブエ、ザンビア、そして両国を分かつビクトリアフォールズ大橋を一望(写真)できる。滝を上流から眺めることもできた。ビクトリアフォールズ観光のザンビア側拠点と言われるリビングストンという町へ行ってみようと自転車をこいだが、どうも遠い。途中であきらめてUターン、ジンバブエへ再々入国した。イミグレーションの建物の屋根でサルが飛び跳ねていた。
ビッグ・ツリー(写真)と呼ばれる大きなバオバブの木を見に行く。ジンバブエが国をあげて保護しているらしく、この木を象などから守ることを仕事にしている人がいた。現在の町ができるまで、ジンバブエ人たちはこの木を中心に生活してきたそうだ。それにしても、一日中この木の監視だけをしているのだ。今となってはジンバブエ人は町の近くに移り住んでいるし、そうそう観光客が来る訳でもない。やはり人を求めていたのだと思う。興味深い話をたくさんしてくれた。
ジンバブエ人が現在生活しているというタウンシップと呼ばれる区域にも行ってみた。町はずれにあり、中心部に比べてずっとのんびりした空気が流れている。市場をひやかしたり、子供たちのサッカーを眺めたり。一緒にやらないかと誘ってくれたが、敵味方の区別がつかないだろうし(イランで経験済)、見ているだけにした。ファインゴールが見れて満足。別れ際には挨拶してくれたし、よい出会いだった。
いよいよジンバブエの旅も終わりに近づく。レンタサイクルを返し、お世話になった旅行会社の方々に別れの挨拶をし、空港へ向かった。1人で歩くとまた違ったものが見えてくる。アウトドアを思い存分満喫したし、よい出会いにも恵まれた。この町に、ジンバブエに、感謝したい。