列車は7時過ぎにビクトリアフォールズに到着。降りるとすぐ旅行会社の人に話しかけられた。宿まで案内してもらったが、キャンプ場、レストラン、プールが併設されており、何より町の真ん中とロケーションが良い。私はシャーレと呼ばれるアフリカ風のコテージを借りた。風呂やトイレは共同だが、なかなか居心地が良さそうだ。旅行会社ではいくつかツアーを申し込んだ。すっかり金を使ってしまったが、道楽するのもよしかと。明日のラフティング用に短パンとサンダル、さらにハラレへ戻るための航空券を買った後、滝を見に行った。
町の中心にいても聞こえる滝の轟音が、近づくと共にどんどん大きくなっていく。途中会ったジンバブエ人と2人で世界遺産にも登録された壮大な滝(写真)を満喫。全景が見える場所はなく、滝に沿って対岸を歩き、所々にある展望スポットから滝を眺める。場所によっては何も見えないくらいの水煙で全身ビショビショになるが、これがまた爽快だ。4月から8月にかけてはもっと水量が多くなるらしい。これ以上の水量だと、あまりの水煙で滝がよく見えないかも。
フィッシュ&チップスの昼食後、ツアー第1弾サンセットクルーズへ。ザンベジ川上流まで車で行き、小さな船に乗りかえ、参加者みんなでビールを飲みながらザンベジ川をクルーズ。ジンバブエ人兄妹が話し相手になってくれた。当たり前のように動物がいる。船からはワニ、カバ、シカ、サル、帰りの車からはゾウやバッファローまで見ることができた。もちろん夕日は文句なくきれい!何だかロマンチックである。
初日からビクトリアフォールズを満喫した気がする。シャワーを浴び、洗濯も済ませ、明日のラフティングに備えて早目にベッドに入った。星空がまた最高。
ツアー第2段はラフティング。朝集まったメンバーはオーストラリア人にニュージーランド人、そして日本人の私。いかにもアウトドア派と思われるマッチョな人が多かった。歩いて崖を下り、ゴムボートに乗ってまずは練習。ガイドが1人後ろに乗り、その指示によってオールを操作してボートを動かす。まっすぐ動かしたり、左右へ曲げたり、そして急流に突っ込む時に備えてボートにつかまって伏せたり。岸にカメラマンがいて写真やビデオ撮影をしてくれ、写真用に川へ飛び込んだりもした。
さて、本番。このコースはレベル5という難易度で、なかなか激しい。しっかり掴まっていないとホントに振り落とされる。1回転落、1回はボートごと転覆した。ザンベジ川の水を腹いっぱい飲ませて頂きましたです、はい。何でもザンベジの水を飲んだ人間はまたここへ帰ってくるらしい。ラフティングが終わって崖をよじ登り、飲んだビールのうまかったこと!
宿で少し休憩後、ツアー第3段ナイトサファリ。宿で飼われていた犬の相手をしながらピックアップを待ち、いざ出陣。アフリカの大地をひた走る。夕暮れは美しいし、日が落ちた後は流れ星が見える程の星空。ゾウ、シカ、キツネ、カンガルーの小さいやつ(スプリングヘッドと呼ばれていた)…。ゾウは何度見ても感動だ。
このツアーに参加していた中国人がとても良い人で、夕食を一緒にとった。例によってサザ&シチュー。スチュワーデスをしているらしく、南アフリカへのフライトを利用してジンバブエまで来たらしい。私の下手な英語に付き合ってもらって、旅の話、互いの国の話、言葉の話、恋愛の話などなど。アドレスを交換して別れた。充実した一日。
P.S.
帰国後、彼女はスチュワーデスを辞めてコスタリカへボランティアへ出かけました。ご興味のある方はこちらをご覧下さい。私はさすがに行けなかったですが…。