6時起床。ホテルの朝食を食べ、昨日ホテルで申し込んだツアーで世界遺産テオティワカン観光へ。我々の他に、日本人5人、オランダ人、ルーマニア人2人組が参加していた。日本人5人組は、メキシコで働いている商社の方と、彼を訪ねてきた友人のグループで、商社の方はスペイン語ペラペラだった。
9時に出発し、途中三文化広場(写真)を観光。アステカ時代のトラテロルコ遺跡、遺跡の石材を使って16世紀に建てられたサンティアゴ教会、そして周囲には現代の高層団地があるため、「三文化」と呼ばれる。ここトラテロルコでアステカ軍はスペイン軍に最後の戦いを挑み、散っていったと言われる。
三文化広場を後にし、しばらくバスで走るとテオティワカンのピラミッドが見えてきた。近くの土産物屋で休憩した後、いよいよ散策開始。自由時間2時間はあっという間だった。水と農耕の神「ケツァルコアトル」、雨の女神「トラロック」といった神々の像に覆われた美しいケツァルコアトルの神殿(写真)を見た後、テオティワカンを南北に貫く死者の道を通って、太陽のピラミッドへ。テオティワカン最大の建造物であると同時に、世界で3番目に大きなピラミッドだ。登り降りするのが怖いくらいに急な階段を登ると、頂上から壮大な景色を眺めることができる。頂上には、ピラミッドの中心を表す銀色のマーク(?)があり、エネルギーをもらおうと指で触った。何でも、このピラミッドの内部にはもう一つピラミッドが眠っているらしい。
月のピラミッド頂上からは、太陽のピラミッド、まっすぐ南へ伸びる死者の道、とティオティワカン全景(写真)が一望でき、まさに絶景だ。脇にあるケツァルパパロトルの宮殿では、うっすら赤色を帯びたレリーフも見ることができた。これだけ大きな都市を建設し、20万もの人口を擁していたにもかかわらず、テオティワカン人は8世紀に突如消えてしまう。理由は今でも解明されていない。
昼食はツアーの皆とテキーラで乾杯。新婚旅行だと伝えると、「おめでとう」と祝福された。メキシコ人の陽気な歌を聴きながら、皆で飲んで食べた。壮大な遺跡を満喫し、ツアーのメンバーと楽しく食事するのは、何度経験してもいいものだ。素敵な時間。
帰り道にグアダルーペ寺院へ。ここに祀られているグアダルーペの聖母はメキシコ国民の精神的な支えとなっており、メキシコ最大の聖地に数えられる。旧聖堂は地盤沈下のために傾いてしまい、隣の新聖堂で多くのメキシコ人が祈りを捧げていた。ひざまづいて祈る人、中には涙を流しながら祈っている人まで…。
ツアー解散後、夜はメキシコの民族舞踊(写真)を見に出かけた。普段はペジャス・アルテス宮殿で上演されるが、宮殿が改修中のため、場所はTEATRO JIMENEZ RUEDAという劇場(?)に変更になっていた。妻は「宮殿だったらもっとテンション上がったかも」と言っていたが、いろんな踊りが見れて満足。 "We are Mexico!" 充実した1日だった。