オアハカで手配したパレンケツアー。ピックアップが本当に来るのだろうかと若干不安だったが、無事ガイドさん(パメラ)と合流できた。パレンケまで3時間弱のドライブ。窓から見る風景が、これまでのメキシコのものと比べて、圧倒的に緑が豊かだ。さらに、パレンケ遺跡に着いて車を降りたとたん、湿気にビックリ。遺跡入口にして、既に全身で熱帯雨林を感じていた。
パメラと一旦別れ、遺跡ガイドに連れられて中に入ると、すぐにパレンケ遺跡が目の前に現れた。マヤ文明の古代都市遺跡で、世界遺産にも登録されている。ガイドさんの好意で周辺のジャングルを少し散策した後、ウサギの頭蓋骨のレリーフがある頭蓋骨の神殿、内部からパカル王の墓が発見された碑文の神殿(写真)、天文観測所とも言われる4階建の塔が印象的な宮殿などを見て周った。
右側の写真は宮殿の中で見つけたパカル王のレリーフ(写真)。7世紀にパレンケを統治した王で、双頭のジャガーに座り、母親から王冠を受け取っている。この頃パレンケは最盛期を迎えたが、10世紀末のトルテカ人侵入時には既に廃墟となっており、そのまま18世紀にスペイン人に発見されるまでジャングルの中で長い眠りにつく。宮殿では、他にも様々なレリーフ(中には当時の色が残っているものも)、マヤ人が崇拝していた雨の神チャックの像、トイレやサウナ、扉の蝶番の跡などがあり、聞き取りにくい英語だったが、ガイドさんが一生懸命説明してくれた。
球戯場を見た後、遺跡に別れを告げ、熱帯雨林の中を下っていく。美しい滝(写真)、寄生されて倒れている大木、修復されずに植物に覆われたままの遺跡などを見ながらの散策。少しの時間だったが、大自然の懐の深さを改めて感じた気がする。満足。博物館まで降りてきたところでパメラと合流、遺跡ガイドさんにお礼を伝え、別れた。
昼食後、ミソル・ハ(写真)へ。30mほどの高さの雄大な滝で、水量が多くて大迫力。滝つぼ周辺で泳いでいる人もいた。滝の裏側にアクセスすることもできるのだが、すごい水しぶきと音に興奮してしまった。マイナスイオンをたくさん浴び、気分は最高だ。
途中土産物屋に寄りながら、ビジャエルモッサへ戻る。まだ少し時間があったので、市内観光に連れていってもらった。いくつか教会を周り、ポソルという飲み物をパメラに奢ってもらった。パメラ曰く、ポピュラーな飲み物とのことだが、正直マズイ。見た目はココアのような色で、何というか、味が無い。ちなみにパメラも嫌いだと言っていた。帰国後調べてみると、とうもろこしを粉にして水に溶かした飲み物のようです。
パメラに「夜はラベンダ遺跡公園に行こうと思っている」と話すと、「今からでも入れるかもしれない」と連れていってくれて、時間を調べてくれた。残念ながら入れなかったが、パメラの心遣いが伝わってくる。既に約束の時間は過ぎていたし、もう解散でいいよと伝え、ホテルまで。お礼にチップを受け取ってもらい、お別れ。妻が特に別れを惜しんでいた。
ホテルで少し休憩後、再度ラベンダ遺跡公園(写真)にチャレンジ。オルメカ文明の中心地ラベンダ遺跡が近郊にあり、その出土品が並べてある公園だ。夜はそれらがライトアップされ、音やストーリーの演出も加わり、グループで見て周れる。一つ一つ出土品を見ながら進んでいき、いよいよハイライトの有名な巨大人頭像のところで、なんと電気系統のトラブル。残念。中は撮影禁止だったので、入口付近にあったポスターと写真をとり、夕食を食べに向かった。
ラベンダ遺跡公園は残念だったが、それでも大満足の1日。