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サマルカンド flag

2004/8/5(木) サマルカンド

 朝食を食べていると、宿の主人が「今日は列車のチケットを買いに行く日だよね」と声をかけてくれた。何気ない会話だが、嬉しいものだ。タクシーを拾って駅まで来たはいいものの、英語が全く通じず、チケットを買うのに一苦労。通りすがりの警官に助けてもらって、何とか買えた。ブハラでの一件以来、警官に対していい印象を持っていなかったが、警官にもいい人もいれば悪い人もいるのである。

 ミニバスを乗り継いでウルグベク天文台へ。政治より学問に興味を示した指導者ウルグ・ベクによって作られた天文台跡で、ここでの観測により彼は1年を誤差1分にも満たない制度で計測したという。ただ、科学への情熱は帝国の混乱と衰退を招き、実の息子による暗殺という悲劇を生むのだが。

ソグド人のフレスコ画

 さらに、サマルカンド歴史博物館へ。最大の見ものは、古代サマルカンドを作ったソグト人のフレスコ画(写真)だ。ひとこぶラクダに乗った外国人使節、象に乗った花嫁などが描かれており、とても興味深かった。

アフラシャブの丘

 博物館の背後に広がる広大な荒地は古代サマルカンドがあった土地だという。アフラシャブの丘(写真)と呼ばれるこの荒地を歩くと、モンゴルによる破壊が徹底的なものであったことを感じる。羊飼いがいたり、お墓があったり、町とは全く違う空気があった。

 暑さにバテてしまい、宿に帰って昼寝。起きて外出しようとすると、宿の人が出てきて、明日は駅まで送ってあげると言ってくれた。温かい気持ちで散歩していると、日本語のとてもうまいウズベク人の女学生(?)に出会った。日本語を勉強していて、夏休みはインフォメーションセンターで無料の町案内をしているらしい。仕事を終えたところと言っていたが、散歩に付き合ってくれて、いろんな話をした。今年が冷夏であること、ウズベク語と日本語は文法が似ていること、両親は医者をしているが自分は観光の職に就きたいこと、イラク戦争のためか日本人観光客が減ってしまったこと、オススメのウズベク料理…。
 最後は日が暮れるまでレジスタン広場を眺めた。夕食にとったラグマン(麺料理)とマントゥ(餃子)も美味!!! サマルカンド最後の夜に感謝したい



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