シバーム1日観光へ。イエメン東部の砂漠地帯に広がるワディ・ハドラマウトにあり、「世界最古の摩天楼の町」、「砂漠のマンハッタン」などとも呼ばれる小さな町だ。世界遺産にも指定されているが、年々崩壊が進行中という。
6時に起き、ダッバーブを乗り継いで空港へ。イエメニア航空に乗り、無事ワディ・ハドラマウトの中心都市サユーンに到着した。ワディ・ハドラマウトとは長さ160km、幅は平均2kmにも及ぶアラビア半島最大のワディ(枯れ川)。空港でパスポート番号等を控えられた後、タクシーで町まで。美しいスルタン・パレス(写真)等を写真におさめた後、乗合いタクシーに揺られる事1時間弱、ようやくシバームにたどり着いた。
新市街背後の丘へ登って全景を満喫(写真)した後、東側にある門から中へ入って散策(写真)。サナアとはまた違った空気が流れている。砂漠だけにとても暑いのだが、静かでのんびりしている。小さな店の前で休憩していたオヤジが英語の分かる人だったので、アラビア語を教えてもらった。挨拶、数字程度だが、大分覚えさせてもらった。何しろオヤジの英語を私がアラビア語にすれば、集まってきたイエメン人から歓声が上がるのだから、頑張らない訳にはいかない。オヤジの経営しているアンティークショップも見せてもらった。
サナアでも同じだが、歩いていると方々から子供に声をかけられる。中には私の手をとってキスをしてくる女の子も。恥ずかしがっていたが、何とも積極的な女の子だ。言葉があまり通じないのはもどかしいが、デジカメがいいコミュニケーションの道具になってくれた。撮った写真をその場で見せると喜んでくれるのだ。写真を送りたかったが「住所」という言葉がどうしても通じず、別れの挨拶をするしかなかった。帰りのサユーンへはタクシーでYR400。絞りたてのレモンジュースを飲み、空港まで歩いた。
サナアに戻り、夕食に食べた煮込み料理(写真)は豆、ニンニク、トマトが入っていて美味。デザートに食べようと果物を買い、夜のサナアを宿へ向って歩いたのだが、街灯に照らされた古い建物、ステンドグラスが何とも美しい。旅の間にこの街を満喫しよう、そんなことを考えながら歩いていた。
夜、昨日のメモの日本人旅行者Yさんと合流、シャハラへのツアーをシェアすることに。日本人もう1人を交え、宿の屋上で夜景を楽しんだり、コーヒー豆の殻を煎じたギジルを飲んだり、Yさんが買ってきたプリン(手作りで美味しい!!!)を食べたり。旅話に花が咲いた。