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2012/12/30(日) イースター島

 朝5:30起床、6:20には宿を出て、MOTOで島の東岸にあるアフ・トンガリキへ。朝日を見たいと思ったのだ。夜中に振っていた雨はあがったようだ。暗い道を走っていると、空が段々白み始めてきた。何度か足を運んでいるので道に迷う心配はなかったが、MOTOのスピードはせいぜい30km/h。アクセルを押す指が疲れてきた頃、ようやく到着した。

モアイの背後に昇る朝日

 雲が多く、朝日は微妙かなと思っていたが…、段々その雲が赤く染まりだした。なんとも幻想的。しばらく見とれていると、雲の切れ間から朝日が顔を出した!モアイの背後に昇る朝日(写真)、絶景だ。
 妻と「縁起良さそうだね」と話しながら写真を撮っていると、外国人カップルが声をかけてきた。男性はカリフォルニア出身のアメリカ人、女性はチリ人、特に女性の方が日本やアジア諸国に関心があるらしい。逆に我々はパタゴニアや南米に興味があると言うと、バイネがamazingだと教えてくれた。他にも、ハワイ、寿司、マグロの話をしていたら、すっかり日は昇り、辺りの人もまばらになっていた。写真を撮り合い、最後は互いの頬をくっつけるチリ流の挨拶でお別れ。「日本人はフレンドリーだね」と言ってくれたので、"Chilean, too"。良い出会いもあり、早起きして本当によかった!!

 帰り道、まだ訪れていなかったアフを見学。アフ・ハンガ・テエでは8体ものモアイが倒されたままになっている。派手さはないが、日本人の私にはわびさびの世界。途中、先程のカップルが車で追いついてきて挨拶。MOTOに乗る我々の写真を撮っていた。
 宿に戻り、白米、卵焼、味噌汁の朝食。そろそろ洋食に飽きてきた我々にとって、これ程美味しい朝食はないのである。Mihinoa、自炊もできるし、本当に居心地がいい。

 再びドライブへ。イースター島博物館では、女性のモアイ、モアイの目、ロンゴロンゴといった展示を見学。ロンゴロンゴとは島で昔使われていた文字なのだが、未だ解明されていない。イースター島の文化が謎につつまれているのは、それも一因なのかもしれない。
 ここで、オロンゴで会ったカナダ人女性に再会。昨日馬に乗って観光し、足が痛いらしい。洞窟や教会といったポイントを教えてもらったので、行ってみようと思う。我々は明日が最終日だし、これでお別れだろう。いろいろありがとう、元気で!

 博物館を後にし、イースター島の西海岸をひたすら北上するも、これがなかなかの悪路。オフロード好きという訳でもない私、最初はMOTOで1つ1つ乗り越えるのが楽しかったが、段々疲れが…。MOTO運転の腕は上達した気がするが、途中、犬に追われた馬の群れが後ろから走ってきた時には、本気で死ぬかと思った。狭い悪路で脇に避けることもできず、MOTOに乗ってひたすら固まっていたら、馬の方が上手に避けて走り去っていった。何だったんだろう…?以下、このオフロードツアーで訪れた場所を紹介。

アナカケンガ

<アナカケンガ>
 カナダ人に教えてもらった洞窟はアナカケンガ(写真)という名前でした。場所は分かりにくく、地面に1人がやっと入れるくらいの小さな穴が空いていて、そこから外人がいきなり出てきたので気付きました。中に入ってみると、地下にそこそこの空間が広がっていて、海に向かって2つ窓が空いています。暗いので明かり必須。妻はサングラスをしたまま穴に入って「暗い!見えない!」と叫んでいたので、気をつけましょう。

アナ・テ・パフの植物

<アフ・テ・パウ>
 海岸沿いのアフです。モアイは倒されたままですが、青い海が美しい、開放感いっぱいの場所です。

<アナ・テ・パフ>
 こちらは大きな洞窟です。風の強いイースター島では、こういった風避けになる洞窟を利用して、植物が栽培されていたそうです。今でも、穴の入口でバナナやアボガド(写真)を見ることができました。

満点の星空

 宿に戻る途中、突然のスコールにあい、ビショビショで宿に到着。自炊が気に入った我々は、小降りになったのを見計らってスーパーへ買い出しに。昼食はおにぎり、夕食はパスタに決定。トマトソースに妙なフレーバーが入っていたのはご愛嬌。海外でよくある味だが、フレーバーなしの方が絶対美味しいと思う。
 夜、夕食後に空を見上げると、これでもかというくらいの満点の星空。こんな星空を見たのは何年ぶりだろう。あまりの美しさに散歩に出かけることに。星空(写真)の写真も撮ってみたが、なかなか難しい(笑)。イースター島最後の夜を満喫だ。

2012/12/31(月) イースター島→パペーテ

 7時過ぎに起床。宿で飼っている犬が遊びにきて、目が覚めた。テントの外に出ると、美しい海と空が見え、太陽に月まで出ていて、何とも気持ちがいい
 洗濯とサンドイッチの朝食を済ませ、隣で食事していた日本人に余った食材をプレゼント。喜んでくれたので、よかったよかった。6ヶ月の旅行で、残り1ヶ月をイースター島、ペルー、ボリビアで過ごすらしい。羨ましい…。
 村にMOTOを返しにいく。本当は昨夕返却予定だったのだが、昨日なぜか店が閉まっていたのだ。特に延長料金をとられることもなく、無事完了。宿に戻り、宿泊代も支払っておいた。4泊で97ドルと格安だ。

教会

 村の散策へ。市場でお土産を買ったり、アイスクリームを食べたり、昨日カナダ人に教えてもらった教会(写真)を観光したり。外観に鳥人の装飾があったり、内装にモアイが描かれていたり、イースター島ならではの教会だ。
 暑くなってきたので、カフェでビールを飲み、宿に戻って休憩。妻と「いつか島に住みたいね」などと話しながら(この願望は2年後実現することになります)。イースター島、観光はもちろん楽しかったし、たくさんの人や犬との出会いもあったし、島ののんびりした空気に随分癒された。今年1年のしめくくりとして最高の時間を過ごせたことに感謝だ。
 空港へは宿のピックアップで。22:25イースター島発のフライトで、タヒチのパペーテへ。



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