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ムーレイ・イドリス/ヴォルビリス flag

2002/5/3(金) フェズ→メクネス→ヴォルビリス→ムーレイ・イドリス→メクネス→

 10時頃、宿をチェックアウト。郵便局で絵葉書を投函後、メクネスへ向かおうと列車の駅へ向かった。が、時間が合わず、民間バスターミナルへ。ちょうど出発寸前のバスに乗りこんだ。やっぱりモロッコでは民間バスが一番便利な気がする。

ヴォルビリス

 1時間程でメクネスに到着。グランタクシーと呼ばれる乗合タクシーを乗り継ぎ、モロッコに現存する最大のローマ遺跡ヴォルビリス(写真)まで。世界遺産にも指定されており、塩野七生著「ローマ人の物語」(地中海世界の歴史に興味のある方にオススメ)を読み続けている身として、見ておこうと思ったのだ。ヴォルビリスは草原の中に突如として現れる。モザイクの保存状態もよく、久しぶりのローマ遺跡は美しかった。すぐ側にあるムーレイ・イドリスと呼ばれるイスラムの聖地まで見渡せる。ちなみに、写真の左端に見える、山に張りついた白い街がムーレイ・イドリスです。

ムーレイ・イドリス

 ムーレイ・イドリスまで戻り、ボリューム満点のサンドウィッチの昼食を済ませた後、街を散策。これが当たりだった。ここはモロッコ最初のイスラム王朝が開かれた所だそうで、スペインのアンダルシアを思い起こさせる白壁の美しい街。歩いているだけで楽しいが、迷子になっているといろんな人に話しかけられ、最後は子供に案内されて、高台からの景色(写真)を楽しませてもらった。帰り際、子供がさかんに何かを訴えている。どうも何かくれと言っていたようで、近くの民家から覗いていたモロッコ人に注意されると、笑いながら逃げて行った。注意した方のモロッコ人も笑っていた…。過去に異なる文化の衝突があったであろうこの美しい街で触れた日常生活、何だかとても貴重なものに思えた

 メクネスへ戻ると、すでに夕方。明日メクネスを観光するか、マラケシュの喧騒をもう1度味わうか、悩んだ末にマラケシュに行くことを決めた。国営のCTMバスに乗ってみようとバスターミナルで待っていると、何やら空手の格好をして近づいてくる西欧人2人組…。なんと、砂漠ツアーで一緒だったフランス人カップルじゃないか!!! スペインの時もそうだったが、どうも白壁の街は私に素敵な偶然を体験させてくれるようだ。彼らは今日1日をメクネス観光に当て、これからマラケシュへ向かうとのこと。バスが来るまで、互いの旅の話を楽しんだ。
 19:00メクネス発。CTMバスは確かに座席も広くて快適。窓から見た夕日が妙にきれいだった。



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