マラケシュ到着は、夜中の2時半。CTMバスターミナルで夜を明かそうと思ったら、4時でクローズ。中途半端すぎるよ。フランス人カップルと一緒に民営バスターミナルまで歩き、コーヒーを飲んだり、仮眠をとったり。夜が明けた頃、フナ広場まで歩き、フランス人カップルと2度目のお別れ。"Have a good sleep !" 笑って別れた。
ここから宿探しに一苦労。いくつか周ったが、すべて満室との返事。しかも、朝早いせいか、皆そっけない。心身共に寒くなってきた頃、やっと1件見つけた。フロントにいた気の良さそうなおじいさんが、ポンと私の背中をたたき、「早く寝なさい」と仕草で伝えてきた時のうれしかったこと。小奇麗なベッドに横になると、すぐに眠ってしまった。
昼頃に起き、食事をとってから、メディナを散策して砂漠でとれる砂の結晶デザートローズを買ったり、行きつけにしていたオレンジジュース屋でジュースを飲んだり。私のことを覚えていてくれたみたいで、小銭がない私にお金は後でいいと言ってくれた上、メロンまでご馳走してくれた。アラブ式公衆浴場のハンマムにも挑戦したので、紹介しておきたい。
(1) まずはサービスを選ぶ。私は垢すり、マッサージ全て込みのフルコースを選択。
(2) パンツは履いたまま入るのがモロッコ流。レンタルのパンツは濡れていたが、腹を据えて着用。
(3) マッチョなオヤジ(写真)と一緒にいざ出陣。中は湯船はなく、サウナのよう。
(4) 座ると同時にバケツで湯を頭からかけられる。ある意味すごい贅沢。
(5) 石鹸とシャンプーを渡され、体を洗う。周りのモロッコ人からもっと注目されるかと思ったが、皆自分の体を洗うのに一生懸命。ちょっと拍子抜け。
(6) またまた湯をかけられ、垢すりへ。ちょっと痛いが、まあまあ気持ちよい。
(7) 最後にマッサージタイム。これが、もうプロレス技。耐え切れずに「イテテテテテ…!」と叫ぶと、周りのモロッコ人大爆笑。な〜んだ、皆やっぱり気にしてたんじゃねーかよ。
(8) 店の人やお客さんと談笑して終わり。写真を一緒に撮り、送ることを約束して店を出た。
以上で60DH(700円くらい)。ちょっと高い気もしますが、そんな事どうでもいいくらいの気分になれます。皆さんも是非体験してみて下さい。ただし、替えのパンツ持参で。
夕方はもちろんフナ広場へ。例によって、大道芸を見ながら、屋台の料理をつまむ。エスカルゴも食べてみた。相変わらず雰囲気は抜群。すっかりこの街に溶け込んだ自分を感じる。