九寨溝 flag

2001/9/8(土) 成都→九寨溝

 宿の前でピックアップを待つ。この旅のもう1つの目的、九寨溝へ出発だ。九寨溝は成都の北約400km、チベット高原の東端にあり、黄龍と共に世界遺産にも登録された水の景色は中国一風光明媚とも言われる秘境である。
 ツアーバスに乗り込んで初めて知ったのだが、メンバーは私以外全員中国人。初めはどうなる事かと思ったが、この後たくさんの人に親切にしてもらい、むしろ居心地の良さを感じる事になる。ここで、この日記に登場する中国人をあらかじめ紹介しておきたい。

劉さん:ツアーの女性ガイド。英語を話し、いろいろ気を使ってくれた。
趙さん:母親とツアーに参加していたルフトハンザ航空勤務の女性。英語がうまく、非常にお世話になった。北京在住。
張さん:仕事のついでに1人でツアーに参加したというおっちゃん。部屋をシェアした。少し英語を話す。内蒙古在住。
陳さん:ご夫婦でツアーに参加。英語は解さないが、陽気なおっちゃんで、皆のムードメーカー的存在。上海在住。

 劉さんに「ハジメマシテ」と挨拶してもらい、ピックアップで声を交わしていた趙さんにミカンをもらい、いざ出発。この時すでに居心地の良さを感じていたような気がする。飯の時間がこれまた楽しい。10皿もの大皿料理を8〜9人で回しながら食べるのだ。陳さんが特に気にかけてくれて、とにかく食え食えと薦めてくれた。大勢で食う中華料理は最高
 ひどい悪路を12時間。今日はすっかり移動日となった。道はちゃんと作ろうよ。>中国政府さま

2001/9/9(日) 九寨溝

 朝6:00起床。ベッドの上でゴロゴロしていると、張さんが「ガールフレンドはいるか?」との質問。男同士の会話と思い、少し前の別れた話を正直にしたのがイケなかった。朝食時に皆に話しやがったみたいで、なぜか趙さんや劉さんがさかんに慰めてくるのである。いろいろな言葉を頂きましたです、はい。"You have a new life."という壮大なものから、"How about Chinese?"とどう答えてよいやら分からないものまで。すっかりオモチャにされた気がする。

長海
五彩池

 すごい霧の中をバスで走る事さらに1時間余り、ようやく九寨溝(写真)に到着する。昼食後、趙さん母娘や張さんと一緒に数多くの湖や滝を見たのだが、もう圧巻!!!水が本当に青い。その青も見る角度によって微妙に違う青となり、それはそれは幻想的な景色(特に五彩池)。そう、この景色を見るためにこんな山奥まで来たのだ。少し天気が悪かったのは残念だが、素晴らしいの一言である。
 気付いた事が1つ。中国人は本当に写真好きだ。しかも他人が写真に入るのを嫌うもんだから、撮影スポットには常に行列ができていた。私も薦められるままにたくさん撮ってもらったが、笑顔を作るまでシャッターを押してもらえなかった

ダンスパーティ

 近くの宿に落ち着き、夕食をとった後、有志だけでチベットのダンスパーティ(写真)に行った。チベット文化だと思って見ると違和感を感じるが、とても面白いパーティで、ワインのような飲み物片手に、きれいな踊りや歌、そして数々の催し物を楽しんだ。趙さんや劉さんに誘われるまま、一緒に踊ったり、綱引き(?)にエントリしたり…。"I am very happy now."と劉さんに伝えると、とても喜んでくれた。気を使ってくれているようだ。
 今日1日で随分と中国人に対するイメージが変わった気がする。サービスという考え方が中国にはないとか言われるが、そんな事はない。少しストレートな表現が多い程度で、何も変わらないのではないか。素晴らしい1日



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