成都から北京までは35時間の列車の旅。何といっても中国は広い。飛行機で飛べば早いのだが、どうしても中国の長距離列車を体験してみたかったのだ。途中、「兵馬俑」のある西安(写真)に到着し、駅に降りてみると、食べ物を中心としていろいろなモノが売られていた。こういう雰囲気は大好きだ。ザクロを買って車内で食べた。
硬臥と呼ばれる2等寝台は、ベッドが硬いということはないが、足を伸ばすには狭く、座るには天井が低い。しかし、この適度な居住性の悪さが逆に心地よい。3段ベッドが2つ向かい合っていて、夜は6人で話をした。と言っても、英語が通じる訳はなく、筆談だ。思いの他コミュニケーションがとれ、ビールやゆで卵、肉片をもらって一緒に食べた。豪快なおっちゃんで、歯でビールの栓を抜いてくれた。列車を使って正解。