TORAの海外旅行記
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AZ789便はミラノを経由してローマに到着した。前日まで友人とスキーに行っており、その時飲んだ酒がまだ残っていたため、機内では一滴も酒を飲めなかった。「テルミニ駅はストライキ中」などと声をかけてきたタクシーの運ちゃんを振り切り、国鉄に乗りこむ。車中日本人に出会い、宿泊先が同じだったので、予約しておいたホテルまで一緒に歩いた。とにかく疲れをとる事が先決と思い、すぐにベッドにもぐりこんだ。いよいよ旅が始まる。
8:00起床。ホテルで朝食をとり10:00チェックアウト。テルミニ駅で荷物を預け、スペイン広場（写真）へ。観光客だらけだがきれいな場所だ。写真をとっていると自称ジャマイカ人が声をかけてきた。妙にノリがよく、糸で輪を作り、指を入れろと言う。言われるままにすると、陽気にミサンガを作り始めた。一瞬「金とられるから止めよう」と思ったが、旅の始めにミサンガを作るのも一興と思い直し、作り終えるまで待った。案の定金を要求してきたが、「2000リラ（150円くらい）以上は出さない。駄目なら外してお金は払わない。」と言うと、商談成立。先に作った相手の方が不利な商売のような…。
ミサンガをつけてブランド店の建ち並ぶコンドッティ通りを歩いていると、聖ヨハネ騎士団の本部を見つけた。国土は持たないがそれでも立派な独立国家。切手などがあったら買おうと思ってしばらく玄関の前をウロウロしていたが、どうやって人を呼び出せばいいのか分からず、断念。変形十字のシンボルを写真におさめた。
テヴェレ川沿いを歩いていると今度はフランス人が声をかけてきた。自称デザイナーで服をくれると言う。さすがにアヤしいので断った。テルミニ駅への帰り道ピザを食べたが、冷めていて思った程の味ではなかった。
荷物を受取って空港へ。22:00にはカイロに到着した。ビザをとり、予約していた空港付近のホテルへチェックイン。豪華なホテルで2日ぶりのシャワーを浴びて就寝。ローマを観光したのに一番印象に残っているのはジャマイカ人。不思議な一日だった。
