3/15はユリウス・カエサルの命日。少し早めに起きてフォロ・ロマーノを散策した。
今日こそはナポリへ行こうと、8:30のEspressoに乗りこんだ。10:30過ぎにナポリ中央駅に到着し、地図をもらおうとInformationへ。そこのオヤジがとにかく日本語をしゃべりまくった。「サンタルチアノウタヲウタッテクダサイ」と言われ、カウンターの前で歌ったら地図をくれた。歌わなくてもくれたとは思うが。さらに三島由紀夫の潮騒だの桜島だの、日本人なじみの言葉でナポリの街を説明してくれた。日本の使用済テレホンカードをあげたら喜んでいた。
気分よくナポリの街へ。噂ほど汚くもないし、治安の悪さも感じない。むしろ、雑然とした雰囲気が心地よいくらいで、歩いているだけで楽しい。アレキサンダー大王のモザイクをみようとナポリ国立考古学博物館へ行ったが、あいにくクローズ。ずっとスパッカナポリ周辺を散策していた。ピザも今までと違った味でおいしかった。南と北でピザの味まで変わるのだろうか。
列車に乗り、世界遺産ポンペイ(写真)へ。ここはヴェスヴィオ火山の噴火で灰におおわれてしまった街で、予想以上に原形をとどめており、本当に古代ローマの街を歩いているような気にさせられる。古代人の生活も現代の生活と大して違わなかったようだ。人間臭い街だった。
再びナポリへ戻り、海辺を散歩(写真)。曇っていたため、ヴェスヴィオ火山まで見渡せるという絶景は見れなかったが、結婚式をあげているカップルに出くわすなど、雰囲気は素晴らしかった。ナポリまで来たのだから魚介類を食べようとスパゲッティ・ボンゴレを注文。トマトとアサリのとてもシンプルな味付けでおいしかった。
中央駅発の最終のICでローマへ。あわただしかったが、ナポリの雑然とした空気とポンペイ遺跡の独特の空気を吸う事ができて満足。ふと、この旅を後2日で切り上げねばならない事に気づき、呆然とする。もう旅する事が日常になってしまっている。こんな感情ははじめてだ。